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デモ隊移動はホテル経営が原因? 反タイ政府派と財閥の関係は

2014年5月12日(月) 17時20分(タイ時間)
ステープ元副首相(左端)とエーカナット前下院議員(中央)(1月25日、バンコクのBTSアソーク駅前で撮影)の画像
ステープ元副首相(左端)とエーカナット前下院議員(中央)(1月25日、バンコクのBTSアソーク駅前で撮影)
写真、ニュースクリップ
【タイ】反政府デモ隊がバンコク都心のルムピニ公園から撤収し、首相府近くの国連事務所前に拠点を移動することについて、与党プアタイ(タイのため)のチャルーム前労相は12日、公園前にある高級ホテル「デュシタニ・バンコク」の客室稼働率が下がったからだと述べた。

 チャルーム前労相の発言は反政府デモ幹部と複数の財閥の密接なつながりを示唆したものだ。

 タイ政府は今年2月、デモ隊がルムピニ公園前などバンコク都心の主要交差点を占拠していた際に、野党民主党のステープ元副首相(元民主党幹事長)ら反政府デモの指導者を宿泊させているとして、「デュシタニ・バンコク」とラチャプラソン交差点の高級ホテル「インターコンチネンタル・バンコク」の経営者を呼び出し、事情を聞いていた。

 ステープ元副首相の事実婚の妻シーサクン・プロームパンさんは民主党の実力者ニポン・プロームパン元農相の妹で、アユタヤ銀行、セメント大手サイアム・シティ・セメント、テレビ局チャンネル7を運営するバンコク・ブロードキャスティング&TVなどに出資するタイ屈指の富豪クリット・ラタナラック氏と結婚、離婚した後、テーチャパイブン財閥のポンテープ元副工業相との間に2男1女をもうけた。息子の1人であるエーカナット前民主党下院議員は反政府デモでステープ元副首相の片腕となり、ポンテープ氏も度々反政府集会に駆けつけている。

 もう1人のデモ指導者であるナタポン前民主党下院議員は父親がサイアム・シティ・セメントとアユタヤ銀行の会長を務め、妻は不動産などで知られるシーウィコン財閥出身。「インターコンチネンタル・バンコク」はシーウィコン財閥がオーナーだ。

 反政府デモ隊は今年1月13日からバンコク都心の主要交差点を占拠したが、3月2日、唐突に占拠を解除し、拠点のひとつであるルムピニ公園に立てこもった。突然の撤退は様々な憶測を呼んだが、占拠された交差点周辺にホテル、ショッピングセンターなど様々な権益を持つこうした財閥が、当初は占拠を支持していたものの、デモの長期化で事業への影響が大きくなり、ステープ元副首相に移転を迫ったという見方も出ていた。
《newsclip》

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