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中国:観光地の高額入場料に旅行者悲鳴、みやげ店や飲食店にも影響

2014年5月13日(火) 20時27分(タイ時間)
【中国】中国観光地の高い入場料が旅行者の重い負担となっている。

 ここ数年は、連休が訪れるたびに入場料を引き上げる観光地が後を絶たない。中国の観光地等級で最上級にある「5A級旅遊景区」では、入場料が100~200人民元(約1630~3270円)に達する場所で35.38%を占める状況。旅行者から「高すぎる」との不満が続出している。中国新聞網が11日付で伝えた。

 武当山(湖北省)、九寨溝(四川省)などの観光地14カ所は、足元の入場料が200人民元を超える水準にある。湖南省の張家界国家森林公園に至っては245人民元(約4000円)に高騰していて、多数の観光客を尻込みさせているという。

 この背景にあるのは、収入を入場料に依存しすぎる観光地経済のひずみ。古都・西安が位置する陝西省では、省内の観光総収入の7割を入場料で占めている状態だ。

 入場料が高ければ、観光客の他の消費が必然的に減る。これは観光地周辺のみやげ店や飲食店にとっては死活問題だ。ある専門家は、近代的な旅行産業とは、「食べる」「泊まる」「遊ぶ」「買い物をする」といった複数の要素で形成される産業チェーンで成り立つべきだ――と指摘。この産業チェーンに不備があれば、観光地はその他の収入を見込めず、入場料収入のみに依存する、いわゆる「入場料経済」を維持しなければならない。陝西社会科学院文化旅行センターの張燕・研究員も、「大雁塔(だいがんとう)、兵馬俑(へいばよう)などの有名観光地は、まず入場料を引き下げて、周辺産業を育てるようなモデル転換を率先して実行すべきだ」との考えを語っている。

 これには成功例がすでにある。浙江省杭州市を代表する観光地、西湖は2002年に入場料を無料化。中国の「5A級旅遊景区」の中で初めて無料開放を実施し、より多くの観光客が訪れるようになった。杭州市の2011年の観光収入は1191億人民元に達し、西湖無料化前(01年)の4倍に拡大している。
《亜州IR株式会社》


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