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反タイ政府デモ指導者、27日で終結宣言 22日から国営企業ストか

2014年5月19日(月) 12時49分(タイ時間)
【タイ】バンコクの反タクシン元首相・反政府デモを指揮する野党民主党のステープ元副首相は17日、26日までにタクシン派政権が崩壊しない場合はデモを中止し、27日に警察に出頭すると発言した。

 ステープ元副首相は反タクシン派が優勢な議会上院に対し、暫定首相を選出するよう求めており、上院に決断を急ぐよう圧力をかけた形だ。

 デモ隊は19―21日に各省庁にデモ行進し、22日には政府機関の代表を集め、「タクシン・システム(タクシン元首相の権力構造)」排除の方法を議論する。23―25日にはバンコクのスクムビット通りなどで、26日には王宮前広場で、大規模なデモを行う予定だ。

 こうした動きに呼応し、国営企業労組幹部は18日、ステープ元副首相らと共同記者会見を開き、22日からストライキに入ると発表した。ストにどれだけの職員が参加し、どの程度の影響が出るかは不透明だが、タイ国際航空、タイ国鉄、バンコク都バス公社などへの影響が懸念される。

 反タクシン派はタクシン派が連勝している議会下院を無力化し、内閣を総辞職させ、議会上院で暫定首相を選出するという戦略を描いている。

 昨年12月、民主党による大規模な反政府デモでタクシン派インラク政権を下院解散に追い込み、今年2月の下院選はデモ隊による選挙妨害、民主党のボイコットなどで、反タクシン派の憲法裁判所が無効の判決を下した。憲法裁はさらに、今月7日、官僚人事をめぐる権力乱用を理由に、インラク首相ら10閣僚を事実上解任した。

 タクシン派与党プアタイ(タイのため)は速やかに下院選を実施し、事態の収拾を図ろうとしているが、反タクシン派寄りとされる選挙委員会のソムチャイ委員は18日、暫定的に7月20日投票としていた下院選について、「時間が足りず不可能」と述べ、先送りする考えを明確にした。また、一部の上院議員は、首相代行のニワットタムロン副首相兼商務相には下院選を実施する権限がないとして、選挙日程を決めるなどした場合はニワットタムロン副首相を告訴する方針を示している。

 一方、議会上院は9日、強硬な反タクシン派とされるスラチャイ副議長を議長に選出した。上院(定数150)は議員の約半数を選挙で選び、残りを憲法裁長官、選挙委委員長など反タクシン派がメンバーの大半を占める委員会が任命するため、反タクシン派が優勢。スラチャイ氏はニワットタムロン副首相ら閣僚全員を辞任させた上、上院で暫定首相を任命する構えで、ステープ元副首相、アピシット民主党党首(前首相)らと会談した。

 ただ、こうした手法は違憲、違法の可能性がある上、上院が強引に暫定首相を選出すれば、バンコク西部で集会を続けるタクシン派団体「反独裁民主戦線(UDD、通称赤シャツ)」がバンコク都心に突入し、混乱が拡大する恐れがある。上院はこうした状況を考慮し、先週末の時点では、暫定首相の選出を見送った。

 ステープ元副首相は上院の判断先送りに失望を表明。反政府デモ隊から、タクシン元首相が上院議員35人を1人2億バーツで買収したという主張も飛び出した。
《newsclip》

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