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中国:鉄鋼業界で2兆円規模の“貸し剥がし”、当局や上層部の意向か

2014年5月22日(木) 15時41分(タイ時間)
【中国】鉄鋼業から融資を引き揚げる動きが中国の銀行間で出始めた。

 このところの収益の悪化で、資産売却など以外に利益を計上できなくなった同業界の状況をリスクとみた措置。今年は鉄鋼業全体で1400億人民元(約2兆3000億円)の“貸し剥がし”が発生するとみられている。金利も引き上げられていて、苦境にあえぐ鉄鋼業の資金繰りは一段と苦しくなりそうだ。山東商報が20日付で伝えた。

 鉄鋼業全体の負債額は足元で約3兆人民元。うち半分が銀行融資で、今年は少なくともその1割に当たる1400億人民元について、銀行が期限を繰り上げて返済を迫るとみられている。親しい金融機関であっても、借り換えなどに応じない模様だ。

 金利も引き上げられた。国有企業に対する従来の金利優遇も見直され、14年第1四半期の鉄鋼業の利払いコストは前年同期比22%増加。鉄鋼企業の負債比率(総負債/総資産)は70%の高水準に達し、売掛金と在庫も急増している。利益を出すには減価償却率を下げるか、資産を売却するしか方法がない状況だ。

 銀行サイドの要因としては、先月、銀監会(中国銀行業監督管理委員会)が銀行に対して、鉄鋼業への融資状況を調査するように指示したことが挙げられる。融資の引き揚げは、当局や銀行上層部の意向が働いているものと見られる。
《亜州IR株式会社》


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