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中国:広東省湛江で運河決壊、手抜工事の疑い

2014年5月24日(土) 14時42分(タイ時間)
【中国】広東省湛江・雷州市で20日、運河の防水堤の一部が決壊し、約800ムー(約53ヘクタール)の耕地が水没した。

 決壊場所付近は今年4月に修復工事が行われたばかり。地元住民は「手抜工事が引き起こした人的災害だ」と訴え、工事の詳細などを含めて徹底的に調査するよう地元当局に求めている。東方日報が22日付で伝えた。

 決壊は同日午前5時ごろに発生。約30メートルにわたって防水堤が決壊し、周辺エリアの耕地が水没。水深は一時7メートルを超えた。運河の上流で水をせき止める応急措置を展開し、浸水面積は午後6時ごろに500ムーに縮小。同日午後4時までにはすべての浸水が収まった。

 決壊場所付近の防水堤の底部には、運河を横切る河川の水を通すための地下水路2本が設けられている。潅漑エリアの節水改造プロジェクトの一環として、今年4月にこの水路の入り口を狭くする工事が行われた。その際にできた堤防との隙間は土で簡単に埋められたのみで、鉄筋やセメントはまったく使われていなかったという。雨季の到来を待たずしての今回の運河決壊について、地元住民はこの手抜工事が原因だったと指摘。「節約した工事費を役人が横領したのではないか?」とする疑念を抱いている。

 この節水改造プロジェクトは、広東省水利庁の指示で進められた。2008年6月に着工し、今年3月末時点の累計で約6億8000万人民元が投じられている。

 中国ではこのところ、水利プロジェクトをめぐる手抜工事の問題が頻発。2012年10月には、江蘇省の鎮江丹徒区で長江の堤防が320メートルにわたって決壊し、住宅28棟が押し流された。住民は、以前に行われた堤防の補強工事を請け負った業者が、鉄筋の代わりに芦(アシ)を使用していた実態を突き止めている。

 同年8月には河南省南陽市で、半年かけて修復工事が行われた河川堤防が脆くも決壊。工事関係者は後に、資金不足から低品質のセメントを安価購入したことに問題があったと暴露した。
《亜州IR株式会社》


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