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中国:野生動物のはく製取引が北京で活況、投機マネー流入も

2014年5月25日(日) 16時02分(タイ時間)
【中国】北京市でこのところ、野生動物のはく製の取引市場が活況だ。市内の展示場には、輸入された大型野生動物のはく製が30種以上並べられている。

 これらは店舗や自宅に飾るぜいたく品として商業界や富裕層に人気。潜在的な価値を見出して、投資のターゲットにもなりつつある。こうした半面、動物愛護団体からは倫理的問題を訴える声が上がっているという。北京青年報が18日付で伝えた。

 同展示場に置かれるはく製のうち、最も高い値が付けられているのは、体長2メートルを超える北極グマのはく製。売値は60万人民元(約977万円)に上る。最も安い北極ギツネのはく製でも8万人民元となっている。

 同展示場の関係者によれば、北極グマなどの野生動物は近年頭数が世界的に減少していて、はく製の価値は必然的に押し上げられてきたという。一方、シフゾウなど海外で繁殖活動が盛んな野生動物や狩猟が許可されている野生動物については、はく製の価格がいくらか安いと説明。適正な価格設定である点を強調した。

 また、合法性も主張。展示している動物がどれも自然死であることを説明している。瀕死の状態にある動物をはく製生産者が特定エリアに移動させ、自然に死ぬのを待ってからはく製にしている――と解説した。

 しかし野生動物のはく製を巡っては、違法取り引きの存在も指摘されている。貴重な野生動物のはく製を海外から輸入する際は、資格を持つ企業が林業局に申請し、許可を得る必要がある。またこれらはく製は「収蔵品」目的でのみの取り引きが許されている。しかし専門家によると、近年のはく製人気を商機とみて、一部の業者の間で違法な転売行為も散見されるという。しかも、こうした転売は個人間で密かにやり取りされているケースが多い。領収書も発行されず、買い手側が「コレクター目的だ」と言い張れば、摘発は難しい状況だ。
《亜州IR株式会社》


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