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中国とベトナムが「放水」合戦、油田掘削施設の周辺海域で

2014年5月27日(火) 13時37分(タイ時間)
【中国、ベトナム】中国とベトナムのつばぜり合いが南シナ海で激化している。

 23日には、双方が初めて夜間に接触した。現場は、中国側が設置した深海油田掘削プラットフォーム「中海油981号」から3.7カイリ離れた地点で、相手側の船舶に向って互いに放水威嚇した。中国側の船舶はまた、ベトナム船舶に向かって再び故意に体当たりし、ベトナム側に損害を与えている。この日だけで3人が負傷し、8隻が損傷したという。複数の香港メディアが26日に伝えた。

 中国側は同海域に船舶127隻と航空機4機を派遣。空と海で連携しながら、油田掘削プラットフォームから距離10~12カイリの範囲で、ベトナム船舶を追い出している。

 こうしたなか、現地の反中感情も強まりつつある。製靴世界最大手グループの台湾・宝成国際傘下のベトナム生産拠点では、直近だけで3回の襲撃を受けた。23日夜には、越南宝元公司に勤務する中国籍管理者が刃物を所持した暴漢に切りつけられる事件が発生。命に別状がないとされるものの、病院に搬送される騒ぎが起きている。

 一連の騒動は、南シナ海での中国とベトナムの摩擦深刻化が発端。中国側が今月初めに「パラセル(西沙)諸島近海で海底油田の掘削作業を開始する」と予告して以来、領海や資源の帰属をめぐって緊張感が一気に高まった。中国国営の中国海洋石油は5日になって、深海油田掘削プラットフォーム「中海油981号」を同諸島近海に移動。本格的な採掘に向けた準備に入った。南シナ海は石油、ガスなど天然資源が豊富なことで知られる。中国は以前より、南シナ海の大部分が自国に属すると主張。これがベトナム、フィリピンなど周辺諸国との領有権争いを生む火種となってきた。
《亜州IR株式会社》


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