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新疆ウイグルで観光客急減、相次ぐ無差別テロの影響で

2014年5月29日(木) 13時00分(タイ時間)
【中国】度重なる無差別テロ事件の影響で、本格的な夏の観光シーズンを前に新疆ウイグル自治区を訪れる旅行客が急減している。

 同自治区旅游(観光)局の伊那木・乃斯爾(ウイグル語の中国語表記)局長によれば、足元の旅行客は前年同期比で約40%ほど落ち込んでいるという。今年3月に雲南省昆明市や新疆各地で分離独立派のウイグル族が関与したと見られる無差別殺傷事件が発生した直後から客足が遠のき始めたと説明。例年ではスキー、スケートなどウィンタースポーツを楽しもうと同地を訪れる観光客の足を遠のかせているという。

 シルクロードの要衝として、新疆は歴史的な遺跡やイスラム系民族文化など豊富な観光資源を持つ。内外から多数の観光客が訪れ、2013年は旅行客受入数が5000万人の大台を突破。観光総収入は前年比で17%増加した。深刻な旅客離れに歯止めをかけるため、現地政府は少数民族自治区を支援する19省・市と協力して、各地の団体ツアー客を積極的に誘致する構え。1人当たり500人民元(約8100円)の奨励金を出すことも検討している。

 中国本土ではウイグル族による分離・独立運動が過激化するなか、一般市民を巻き沿いにした無差別テロが多発している。直近では4月30日に新疆ウイグル自治区の首府・ウルムチ市の南駅、5月22日にはウルムチ市内の朝市で、それぞれ爆弾テロ事件が発生。複数の死傷者が出た。新疆以外の都市でも、雲南省昆明市の昆明駅で新疆の分裂独立勢力が関与したと見られる襲撃事件が今年3月1日に発生。また昨年10月には、ウイグル族と見られる家族の乗った車両が北京市天安門の歩道に突っ込み爆発・炎上し、外国人を含む43人が死傷した。当局は「新疆分裂独立派によるテロ」と断定。習近平・国家主席はテロ活動を徹底的に封じ込める方針を表明した。
《亜州IR株式会社》


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