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中国:「影の銀行」規模は631.5兆円=英バークレイズ

2014年5月31日(土) 16時07分(タイ時間)
【中国】「影の銀行(シャドーバンキング)」の規模は、中国全体で総額38兆8000億人民元(約631兆5000億円)に膨らんでいる。銀行システムが一定の損失を被る見通しだ。銀行全体の潜在的な損失額は1兆人民元に上ると想定される。

 英大手銀行のバークレイズが最新リポートで明らかにした。

 総額規模は拡大し続けている。ただ、増加ピッチは鈍化しつつある。前年同期比の増加幅は、2013年上半期で40%、2013年下半期で33%と試算した。今年に関しても、低下が持続すると分析している。

 シャドーバンキングの定義は明確に定められていない。ただ、全人代財政経済委員会の呉暁霊・副主任(中国人民銀行の元副総裁、国家外管局の元局長)による今年5月の発言を引用し、中国のシャドーバンキングはGDPの40%に相当するようだと指摘。その規模はさらに大きく成長しているとの見方を示した。

 一方、社会科学院(中国政府系シンクタンク)金融所が今月発表した「中国金融監管報告2014年」によると、影の銀行の規模は足元で27兆人民元(約442兆円)。これは、銀行業界の総資産の19%に相当するという。

 中国では、「理財商品」(高利回り金融商品)に代表されるシャドーバンキング・システムに綻びがみられ始めている。今年に入って数本がデフォルトに陥ったため。理財商品を含むシャドーバンキングの問題に関しては、管理監督強化に関する国務院の通達が今年1月に発表された。しかし、その定義が抽象的であるほか、人民銀行と銀監会のどちらの管理監督下に置かれるかが不明確な業態や、商品の存在を指摘する声もある。
《亜州IR株式会社》


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