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中国:山東省マック店内の女性客撲殺、「全能神」信者6人を逮捕

2014年6月4日(水) 00時35分(タイ時間)
【中国】中国で新興宗教「全能神」の異端性がクローズアップされている。

 中国政府系メディアは6月1日、山東省内の外資系ファストサービス店で起きた殴殺事件を説明。男女グループ6人が客として現場にいた1人に因縁を付け、集団で暴行を働いたことなどを発表した。布教されるのを拒否したため、襲撃したという。被害者の女性客は、搬送先の病院で死亡が確認された。容疑者の6人は通報から約4分後、駆け付けた警察によって身柄拘束されている。

 事件は5月28日午後21時19分後ごろ、山東省煙台市の招遠で発生。加害者リーダーの男1人が「この悪魔。地獄に落ちて死んでしまえ」などと叫びながら、監視カメラの死角に入った場所で被害者を棍棒で幾度も殴打した。暴行を支援した女2人は、マクドナルド店長が警察に通報するのを妨害。灰皿を投げつけるとともに、店員を脅迫した。中国政府は容疑者6人を邪教の信徒たちと説明。「全能神」の悪行を非難する立場を強調した。

 加害者リーダーの張(姓のみ公開)は河北省の出身。宣教活動の一環としてマクドナルドに入店し、店内に居合わせた客に携帯電話番号を教えるよう強要した。これを拒んだ被害者に対し、同じく信者の長女、次女、息子(未成年)、河北省籍の女、山東省籍の呂とともに犯行に及んだ。

 キリスト教から分派し、「全能神」は1970年代に中国に入ったとされる。趙維山氏が立ち上げた中国キリスト教系の「呼喊派」と融合。別名で「東方閃電」「実際神」とも呼ばれ、河南省から全国に広がった。キリスト教の教義を説きながら、「間もなく世界は滅亡する」と訴えている。キリストが生まれ変わった女性が中国に光臨し、人類に最終審判を下すと布教。「今の中国は、大きな赤い龍(共産党)に支配されている」として、「神が率いる下で共産党を絶滅させる決戦を挑み、全能神が治める国家を打ち立てよう」などと呼びかけている。

 「全能神」はかつて2012年12月にも、取り締まられた経緯がある。2012年12月21日に世界が滅亡する――との噂を拡散したため。中国の「治安管理処罰法・27条」によると、社会に悪影響を与える流言や飛語を散布した者は、検挙時に10日~15日の拘留処分とされる。合わせて1000人民元(約1万6300円)の罰金も科す。程度が軽い場合は、拘留期間が5~10日に短縮される。罰金は500人民元。
《亜州IR株式会社》

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