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中国:精巧な偽札が全国に拡散、鑑別機もすり抜け

2014年6月4日(水) 14時50分(タイ時間)
【中国】紙幣番号の上4ケタが「M3S7」からはじまる精巧な偽札の被害が中国各地で拡大している。

 この「M3S7偽札」は、一部の被害者が「偽札鑑別機(幣識別機に鑑別能力を加えたもの)をすり抜けた」と証言するほど精度が高い。当局は、「M3S7偽札」の識別方法を周知することに全力を注ぎ、被害拡大の食い止めに乗り出している。中国政府系メディアが5月30日付で伝えた。

 「M3S7偽札」が偽札鑑別機をすり抜けたと証言するのは、湖南省湘潭市で世界各地の化粧品メーカーを取り扱うコスメショップを営む女性経営者。その日の売上金を偽札鑑別機にかけることが日課だという彼女は、100人民元(約1630円)紙幣を機械へ差し入れたとき、突然「ツーツー」と鳴る異音を聞いた。その後、鑑別機の動きがしばらく鈍くなったが、異音を発生させた紙幣は、偽札としてはじかれることなく、ゆっくりと鑑別機の検査をくぐり抜けたという。ただ、百戦錬磨の女性経営者はこの現象に疑問を抱き、同じ紙幣を再度鑑別機へ通した。その結果、今度は「ツーツー」という異音に続いて「偽札が発見されました。ご注意ください」と警告音声が流れた。こうして売上金に混じった「M3S7偽札」は発見されたが、1度は鑑別機でさえ識別できなかったという事実が「M3S7偽札」の精度を物語っている。

 当局は、「『M3S7偽札』は金融秩序に混乱をもたらすだけではなく、中国国民の利益をも損なう」として、識別法の周知に力を注いでいる。見分け方のポイントとして、偽物は本物に比べてやや色が濃く、紙幣の右上に潜像(肉眼で見えない手法)印刷された「100」の数字が判別しづらいことなどを挙げている。

 さらに具体的な識別方法は、第1に色、図案、文様、「すかし」の状態を見ること、第2に特殊技法が施された凹凸部分に触ってみること、第3に紙幣を指ではじいて音を聞くこと、第4に偽札鑑別機へ通すことだと呼びかける。本物の紙幣は、「すかし」や文様が鮮明で、はっきりと指で凹凸を感じることができるうえ、澄んだきれいな音がするという。また、偽札鑑別機は、ミリメートル単位の誤差を検知し、特殊な蛍光塗料や磁気インクで描かれた図案の有無などで識別することができる。

 このように注意を促す一方で、当局は、偽札と知ったうえでこれを所持・使用した場合の刑罰についても周知を怠らない。偽札の所持・使用は、それが比較的高額の場合、3年以下の懲役もしくは1万人民元(約16万3000円)以上10万人民元以下の罰金、またはこの両方が併科される。さらに巨額の場合は、3年以上10年以下の懲役、2万人民元以上20万人民元以下の罰金が併科される。そしてさらに巨額の偽札を所持・使用した場合は、10年以上の懲役、5万人民元以上50万人民元以下の罰金または全財産没収が併科されるという重い刑罰が待っている。
《亜州IR株式会社》

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