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中国:「就職のため」、若者のプライベートジェット免許取得増える

2014年6月5日(木) 10時14分(タイ時間)
【中国】中国では2013年12月から、汎用航空会社の設立審査が簡素化されると同時に、プライベートジェット・ビジネスジェットライセンスの資格要件が緩和された。遠い存在と感じられていたパイロットという職業がやや身近なものになりつつある。

 こうした中で、「将来の就職に有利」と考えて、プライベートジェット・ビジネスジェットライセンスを取得しようと考える若者が増えてきたという。金陵晩報が3日付で伝えた。

 江蘇省南京市の民間パイロット養成学校では、飛行ライセンス取得に向けて現在約40人の教習生が訓練を受けている。その構成は、富裕層初代と富裕層二代目が半数ずつ。うち“初代組”は40歳前後の民間企業オーナーが主流で、男性が多数を占める。飛行ライセンスの取得は、「余暇、または仕事を兼ねてプライベートジェット機を購入するため」という目的がほとんどだ。一方で、“二代目組”には、1990年代生まれの若者の姿などがみられる。その目的は「就職のため」というものだ。

 民間航空会社のパイロット養成費は通常、航空会社が負担する。パイロットは会社側と長期労働契約を交わすため、転職は極めて困難だ。こうした中、裕福な家庭の間では、自費で子供に飛行ライセンスを取らせる親がみられるようになった。将来の就職を有利にするためという。自費でライセンスを取得して汎用航空会社と契約を結ぶフリーパイロットは、少なくとも年収が20万~30万人民元に上る。多ければ100万人民元を超えるという。

 中国国内では慢性的なパイロット不足に悩まされている。パイロットの不足数は、2015年ごろに年間1万8000人に拡大する見通しだ。さらに、中国政府が低空空域の開放を進めていることも、汎用航空分野のパイロット不足を一段と加速させている。

 プライベートジェット・ビジネスジェットライセンスの取得に求められる身体条件は、民間航空機パイロットよりもはるかに緩やか。視力に関して言えば、近視が300度以下(レンズ屈折率が-3.0以下の眼鏡で矯正できる近視)で、乱視がなければ基本的に問題ない。養成学校の関係者は、「これまで視力はパイロットの夢を抱く人にとっての最大の難関だった。だがプライベートジェット・ビジネスジェットライセンスなら、このハードルは大きく下がる。自動車免許と同じような気軽さで取得できる」と紹介した。

 もっとも、学費面のハードルは依然として高い。一般人にとっては“高嶺の花”といえそうだ。南京市の学校を例にとると、ライセンス取得費用はプライベートジェットで36万人民元(約591万円)、ビジネスジェットで108万人民元(約1773万円)に設定している。
《亜州IR株式会社》

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