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中国:レアアースの輸出割当制度廃止か、生産時の総量規制も緩和

2014年6月10日(火) 12時24分(タイ時間)
【中国】中国がレアアースの輸出割当制度を廃止したようだ。

 年間の国内生産量を提示する一方で、輸出に関する規制には触れていないため。国土資源部は6日、レアアース(希土類元素)生産量の総量規制を発表し、2014年通年で10万5000トンに設定することを明らかにした。うち軽希土類・鉱石に関しては、前年比15%増の1万1200トンに定めた。タングステン鉱石は9万9000トンとする。半面、アンチモン鉱石の生産規制は撤廃した。

 軽希土類とタングステンに関しては、生産規制を持続する予定。2015年6月30日までは、新たな生産権を発給しない方針を打ち出した。

 一方、各企業に配分する輸出割当量には触れていない。輸出割当制度が維持された場合でも、大きく緩和される公算が高まった。世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)が今年3月までに裁定した内容を順守したものとみられる。パネルは原告である日米欧の主張を全面的に認め、「中国は国際貿易のルールに反する」との見解を示した。レアアース、タングステン、モリブデンの3品目に対する輸出割当管理が協定に違反している――として米、EU、日本は2012年3月に中国を提訴。各国の関連産業に影響を与えていると訴えていた。

 中国はレアアースの輸出割当制度を1998年に導入。関税率を15~25%の範囲に設定した。2010年には輸出枠を大幅に削減。これによって世界的な在庫不足、価格高騰がクローズアップされるようになった。中国レアアース生産の世界シェアは約9割を占める。

 需給バランスの均衡を目指して、中国政府は大手企業を核とした再編・統合を今後も推進していく立場。6大グループの包鋼稀土、厦門タングステン業、五鉱稀土、広晟有色、中リョ、カン州稀土に集約していく構えだ。
《亜州IR株式会社》

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