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江蘇省連雲港の東方農商銀が経営不振、自己資本比率マイナスに転落

2014年6月11日(水) 13時11分(タイ時間)
【中国】景気の停滞が各地で伝えられるなか、江蘇省の地方銀行が経営不振に陥っている実態が報告された。

 現場は、大型港湾を擁する江蘇省連雲港市。東方農村商業銀行(東方農商銀)の業績が急ピッチに悪化し、不良債権が積み上がっている実態がクローズアップされている。21世紀経済報道などが報じた。

 経営不振の理由に関しては、マクロ経済の停滞による取引先企業の経営悪化、輸出企業を中心とする融資の焦付急増などを挙げている。13年通期の業務純益は49万人民元の赤字に転落。資産売却を通じて2万人民元の純利益を確保したものの、不良債権の比率は、前年比で13.74ポイント高い26.76%に悪化した。不良債権の比率は、2011年末の1.75%、12年末の13.02%に上昇。預貸比率は銀行規制の75%を突破して推移し、11年は71.36%、12年は90.10%、13年は108.86%に拡大している。半面、自己資本比率は急ピッチに低下し、13年末時点でマイナス4.56%に落ち込んだ。

 沿海部の連雲港市を基盤とする東方農村商業銀行は支店の総数が36。総資産は98億人民元(約1612億円)、従業員総数は658人とされる。すでに多くの訴訟が提起された。戦略投資家の東呉農村商業銀行(蘇州銀行の前身)と常熟農村商業銀行が株式11.67%ずつ保有している。

 当局の中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は信用不安の拡大を抑え込む方針だ。再編や統合を通じて、同行は大手銀行に吸収される可能性がある。

 比率はまだ低いものの、中国全体でも不良債権比率が上昇しつつある。今年3月末の銀行の不良債権額は6461億人民元。前年12月末の5921億人民元から500億人民元以上増加した。2013年通年の増加額が992億人民元だったことから、増加ペースが拡大したといえる。不良債権比率は12月末の1.00%から1.04%に上昇した。
《亜州IR株式会社》

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