RSS

中国:天安門車両突入・炎上事件、新疆で初公判

2014年6月15日(日) 15時11分(タイ時間)
【中国】北京市の天安門広場前で発生した車両突入・炎上事件の初公判が13日、新疆ウイグル自治区烏魯木斉市中級法院(裁判所)で開廷した。

 これに先立って北京市公安当局は、同事件をウイグル族の分離独立派が起こした組織的で計画的な「テロ」行為と断定。事件に関与したとして、同族の容疑者8人(うち3人はすでに死亡)を逮捕し、テロ組織罪(参加・指導・組織)で起訴している。

 事件は天安門広場前に位置する金水橋で昨年10月28日12時5分ごろ(現地時間)に起きた。SUV(スポーツ用多目的車)が加速しながら周辺にいた市民や観光客をはね、故意にガードレールに突っ込んだとされる。車にはウイグル族の男女3人(夫婦と夫の母親)が乗り込んでおり、事故直後に車内に積んでいたガソリンに火をつけて自爆した。車外にいた観光客2人を含む5人が死亡し、周辺にいた日本人観光客1人を含む38人が重軽傷を負った。実行犯とみられる3人はその場で死亡が確認されたが、後に共犯と見られるウイグル族5人が逮捕された。同事件の背景に関し、中国公安部門トップの孟建柱・共産党中央政法委員会書記は国際テロ組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」の扇動があったとする見解を示している。

 一方、新疆ウイグル自治区内の複数の人民法院(裁判所)では今月5日にも、別のテロ事件に関与した被告81人に対する公判を開廷し、うち9人に死刑判決を言い渡したばかり。他の3人には 「執行猶予2年の死刑」、残る69人には無期懲役~懲役刑を科す。23案件で起訴した。テロ組織罪や故意の殺人罪、放火罪などを適用している。

 中国本土ではウイグル族による分離・独立運動が過激化するなか、一般市民を巻き沿いにした無差別テロが多発。直近では4月30日に新疆ウイグル自治区の首府・烏魯木斉市の南駅、5月22日には同市内の朝市で、それぞれ爆弾テロ事件が発生。複数の死傷者が出た。新疆以外の都市でも、雲南省昆明市の昆明駅で新疆の分裂独立勢力が関与したと見られる襲撃事件が今年3月1日に発生。当局は「新疆分裂独立派によるテロ」と断定。習近平・国家主席はテロ活動を徹底的に封じ込めると宣言した。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報