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中国自主ブランド車の劣勢続く、外資勢との「棲み分け」崩れる

2014年6月26日(木) 13時13分(タイ時間)
【中国】中国の新車販売市場で、国内自主ブランド車の劣勢が続いている。販売シェアは今年5月の時点で9カ月連続の縮小。6月も低下が確実視されている。

 各社の生産・販売率が上がっているにもかかわらずシェア縮小が続く現状は、外資合弁ブランドからの圧力が強まる中で、中国自主ブランド車の生存空間が狭まりつつある窮境を表している。中国経済網が24日付で伝えた。

 中国自主ブランド乗用車の今年5月の販売台数は、前年同月比で2.72%減の58万600台に落ち込んだ。中国乗用車販売全体に占める比率は36.51%。前月比で0.58ポイント、前年同月比で2.92ポンントずつ縮小した。

 この背景にあるのが、市場勢力図の変化。外資合弁ブランドとの「棲み分け」が崩れ始めている。以前は、小型車市場を中国勢、中型車市場を外資勢――といったように互いに他人の領分を侵さない勢力図が形成されていた。しかし足元でその境界線が薄れつつある。

 たとえばトヨタ「カローラ」とその姉妹モデル「レビン」をみると、以前は12万人民元(約196万3000円)程度の価格設定だったが、足元では10万人民元(約163万6000円)に下落。発売後はさらに値下げされ、9万人民元(約147万2000円)程度まで下がっている。一方で、中国勢は中級車市場へと戦略の軸足をシフト。以前のラインナップは10万人民元程度の価格帯を主力としていたが、現在は多くのメーカーが12万人民元程度の車種を投入するようになった。

 これまで得意分野としていた小型車市場が委縮する中で、中国自主ブランドメーカーは付加価値の高い中・高級車路線への転向を迫られている。しかし外資に真っ向勝負を挑むまでにブランド力が育成されていないのが現状のようだ。
《亜州IR株式会社》

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