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中国:「理財商品」の一部で償還先送りも=中誠信託

2014年7月2日(水) 13時01分(タイ時間)
【中国】高利回り金融商品「理財商品」の一部に対し、償還リスクが意識されている。

 投資・信託会社の中誠信託公司はこのほど、自社が発行した「誠至金開2号集合信託計画」に関して、償還を先送りする可能性が出てきたと予告。この金融商品の募集額は13億人民元(約212億6000万円)に上ることを明らかにした。運用期間は3年。2011年7月26日に組成され、償還スケジュールが今月25日に迫っていたという。政府系メディアの中国証券報が1日付で伝えた。

 炭鉱買収、技術改良、洗炭施設整備、鉱石購入費などの資金として、山西新北方集団公司に投融資されていた。ただ、石炭市況の低迷が響く。傘下の5炭鉱が経営難に陥っている。

 中誠信託公司が発行した金融商品では、今年1月に「誠至金開1号集合信託計画」がデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に立たされた経緯がある。販売窓口の中国工商銀行による元本30億人民元(約493億円)の信用保証、支払いによって、土壇場で違約は回避された。同理財商品は、投融資先の山西振富能源集団公司が経営難に直面。無秩序な投資計画を打ち出していたことに加え、石炭市場の急落によって同社は運営が立ちいかなくなっていた。

 高利回り金融商品をめぐっては、デフォルトの警戒感が漂う状況だ。中国人民銀行(中央銀行)の劉士余・副総裁は先ごろ理財商品について、「高利回りのものにデフォルト(債務不履行)リスクが高まっている」との見解を表明。6月24日の人民代表大会で、◆一部企業の債務比率が過度に高まっていること、◆生産能力が過剰になっている業種の不良債権が増加していること、◆金融業のインターネット・情報セキュリティーの潜在的リスクが表面化し始めていること――などに着目すべきと発言した。
《亜州IR株式会社》


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