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イラク緊迫化で中国の建設会社が撤退、従業員129人帰国

2014年7月3日(木) 13時51分(タイ時間)
【中国】スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」によるイラク北部の主要都市制圧を受け、同国サラーフッディーン県サーマッラー市で燃料ガス発電所の建設工事を請け負っていた馬鞍山中機誠建建築工程が撤退を決めた。

 中国から派遣していた従業員129人は3回に分けて帰国、最後の27人が1日に自宅に戻ったという。1日付中安在線が伝えた。

 馬鞍山中機誠建建築工程で通訳に携わる男性(26)によると、建設現場はまさに武力勢力の攻撃を受けた場所。5月以前は危険な雰囲気もなかったが、今や建設現場は塀に囲まれ、仕事も日常生活もすべて堀の中だった。安全保障のため、イラク政府が人員を派遣。男性は「ピストルを持った人員が日夜、巡回して警備していた」と話す。

 日々の生活は平穏に過ぎ、戦争は遥か彼方のことだと思っていたが、5月に入りその静けさが破られた。銃砲の音が日増しに多くなり、1日に何度も聞こえ始めた。深夜から明け方にかけては爆撃音が明らかに増え、1日に3~4時間しか眠れない日が続いたという。

 6月11日、建設現場から1キロメートルしない場所に砲弾が落とされ、上空には旋回する戦闘機が見えるようになった。そして12日には建設作業が停止となり、同日午後にインターネットが切断。ただ、食糧と水だけは毎日支給されたという。

 馬鞍山市政府は同日、馬鞍山中機誠建の従業員の安全確保のため、駐イラク中国大使館や中国政府と共に帰国準備を整えた。同社従業員129人のうち、6月29日にまず84人が、30日には18人、そして7月1日に最後の27人が無事帰国した。
《亜州IR株式会社》


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