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中国:高額医療費の寄付求める奇抜パフォーマンス、賛否両論

2014年7月8日(火) 10時23分(タイ時間)
【中国】急性骨髄性白血病を患った四川省の大学生が、級友らとともに、地元の女性大富豪にひざまづいて治療費100万人民元(約1646万円)の借用を求めた行為が、インターネット上で賛否両論を呼んでいる。

 中国の白血病患者は足元で約400万人。毎年3万~4万人が命を落とす。こうした中で治療費集めの実態などについて、メディアに取り上げられる患者は一握りだが、その数は少なくもない。このような患者のメディアとの関係を成都商報が4日付で伝えた。

 冒頭の大学生、莫向松さんは2013年11月5日、急性骨髄性白血病と診断され、これまでに6度の化学療法を受けた。社会保険適用後の自己負担医療額は、10万人民元(約164万4000円)を超える。このうち7万人民元は、大学の教師や学友たちの寄付によるものだった。

 莫さんが注目されたきっかけは、「太陽光で癌細胞を死滅させる」と裸で芝生に寝転ぶパフォーマンス的行為がメディアに取り上げられたことだった。この行為について莫さんは、「造血幹細胞移植の費用として最低でも50万人民元(約821万8000円)必要だ。もっと多くの人に自分の状況を知ってもらい、助けを貸してほしかった」と吐露した。

 女性大富豪にひざまづくパフォーマンスについては、「自分は手に具わった技術がないので、善意の寄付に頼るしかない。時間的猶予もないので、奇抜なやり方で注意を惹く方法を選んだ」とコメントしている。

 2011年8月8日に白血病と診断された宋静さん。彼女に勇気をくれた小説「活きる」の作者、余華氏に会いたいと願っていた。娘の願いを叶えるために母親は、自ら作成した200枚のビラを街頭で配った。これがメディアに取り上げられ注目を集め、宋さんは余華氏本人と話すチャンスに恵まれる。余華氏は、宋さんを設備の整った北大人民医院へ移し、いつか会おうと約束をしたうえで、10万人民元を寄付した。メデイアに登場したことで、他にも多額の寄付金が集まったという。現在移植手術が成功して元気に暮らす宋さんは、「数10万人民元の医療費は、ほとんどが寄付によるものだった」と振り返る。

 一方、26歳でこの世を去った周潔さんは、寄付に頼る行為を潔しとせず、ネットショップで手作り人形を売ることで医療費をまかなおうとした。この試みがメデイアに取り上げられると、彼女の「自力本願」な姿勢が賞賛され、ネットユーザーは先を争って人形を購入した。周さんの存命中、人形の総売上は12万人民元(約197万2000円)に達したという。
《亜州IR株式会社》


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