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中国:“危険やせ薬”で意識混濁、禁止薬シブトラミン混入か

2014年7月9日(水) 13時17分(タイ時間)
【中国】重慶市で2日、インターネットショップでダイエット薬を購入した20歳の女性が、服用後に中毒症状を起こして倒れ、病院に運ばれた。

 女性が購入したダイエット薬は、いわゆる“三無製品”(メーカー、製造工場、商標番号の記載がない商品)」だった。中国当局が製造・販売を禁止している医薬品「シブトラミン」が混入されていた疑いがある。重慶晨報が7日付で伝えた。

 女性は、身長160センチメートル、体重53キログラム。すでにスレンダーな体型にあるにも関わらず、夏へ向けてダイエットをするためにネットショップでダイエット薬を購入した。昨年夏は有名メーカーの商品を選んだが、今年は漢方薬成分の入った“三無製品”を購入。代金117.81人民元(約1900円)を支払った。「自身も服用しているが副作用などは一切ない」というネットショップ店主による宣伝文句を信じたという。

 「通常は1日1粒、高いダイエット効果を求める方は1日2粒まで服用可」と明記された薬の説明書と、店主の説明にしたがって、女性は服用2日目から1日2粒の摂取を開始した。服用後すぐに不眠症状が現れ、歯茎と唇が腫れあがった。それでも女性は、「飲み始めに変調をきたすのは正常なことだ。症状は数日で治まる」という店主の説明に頷き、服用を続けたという。

 服用開始後7日目、女性は動悸、呼吸困難、頭痛、悪寒などを感じて出社することもできなくなり、意識を失って病院へ運ばれる。深刻な中毒症状と診断され、4日間生死の境をさまよった。中毒の原因について担当医は、「薬物の副作用も考えられるが、過剰摂取の可能性もある」としている。

 一方、女性のCTスキャン画像を見た女性の知人の医学生は、「中枢神経系に異常がみられることから、製造・販売禁止の医薬品『シブトラミン』の混入が疑える」と分析する。しかし、同商品の成分欄に「シブトラミン」の文字はない。病状が安定した女性は6日、医師の反対を押しきって退院し、薬の成分を追求すべく西南大学薬学部を訪ねた。購入したダイエット薬を持ちこみ、専門家に分析を依頼している。

 別名「やせ薬」といわれる医薬品「シブトラミン」は、動悸、便秘、唇の腫れ、めまい、不眠などの副作用をともない、消化器系、中枢・末端神経系に深刻な影響を及ぼす。近年、食品薬品監督管理局の「食品安全基準検査」で同成分が検出された健康補助食品などが、次々と販売禁止リストに加えられている。
《亜州IR株式会社》