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中国:「対スモッグ最終兵器」? 大型噴霧器でPM2.5除去

2014年7月13日(日) 20時55分(タイ時間)
【中国】河南省鄭州市で先ごろ、PM2.5(微小粒子状物質)などスモッグ対策の最終兵器と大々的に宣伝されて登場した散水車一体型噴霧器の試験走行が行われた。

 大砲を思わせる巨大噴霧器から噴射されたミスト状の細かな水粒子が、大気中の塵を抱き込んで地面に落ち、散水車でそれを清掃するというものだ。鄭州晩報が7日付で伝えた。

 もともと鉱山で粉塵を除去するために使われていた技術を応用して開発。散水車の後部に巨大な噴霧器を取り付けた。同時に、車両搭載タイプではない固定式の噴霧器単独タイプも販売される。

 交通量の多い幹線道路などで行った試験走行の結果データによると、噴霧器搭載車がミストを噴射して通過したあとの大気は、しばらくのあいだ爽やかになり、PM2.5濃度が15~20%減少した。同時に涼を呼ぶ効果が得られ、一瞬、酷暑の鄭州が“3月の江南”に変わったかのような涼やかさが訪れたという。

 販売価格は、固定式の射程距離半径60メートルタイプが25万人民元(約409万8000円)前後。このタイプは、水と電源を外部に確保する必要がある。汎用性の高い散水車一体型は、一般的なタイプで50万人民元前後。ただし価格は、散水車のクラスと、有効射程距離によって大幅に異なる。両タイプとも、射程距離は半径40~120メートルまで、20メートルきざみに選ぶことができる。

 年々環境意識の高まる世相を反映して、「対スモッグ最終兵器」の登場は、ネット上で様々な反響を呼んでいる。しかし、どちらかといえば懐疑的な見方が多いようだ。「噴霧器は人口雨にすぎない。雨あがりに空気が澄むのと同じ原理だ。根本的な問題解決にはならないし、カバー範囲が狭すぎる」、「スモッグの原因を絶たなければ、大気汚染は改善できない。対処療法ではなく、現実を直視して原因を取り除くべきだ」、「対処療法にさえならない。何もしないよりマシというくらいだ」などの声が寄せられている。
《亜州IR株式会社》


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