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中国:食の安全性に疑問符、広東省の加工肉からサルモネラ菌検出

2014年7月25日(金) 11時40分(タイ時間)
【中国】食肉サプライヤーが生産・出荷した肉製品の一部に、食中毒の原因となるサルモネラ菌などが検出されている。

 広東省の広州市食品薬品監督管理局はこのほど、6月に延べ2372件のサンプルを収集して調べた結果、全体の3.4%に当たる80件に問題が見つかったと報告。肉製品、冷凍食品、食糧加工品、豆製品のなかに、雑菌総数、大腸菌群、サルモネラ菌の項目で安全基準を満たしていない不合格品が存在していたことを明らかにした。

 うち福建聖農発展(002299/SZ)の冷凍チキンナゲット「美樂鶏塊」からは、サルモネラ菌が検出されている。食肉加工大手の福建聖農発展は、深セン証券取引所で株式公開する上場企業。資料によると、ファストフード店をチェーン展開するケンタッキーフライドチキン(KFC)、マクドナルド、徳克士(DICOS)のほか、双匯グループなどに製品を卸していた。このほか「美樂鶏塊」は、広州のスーパー「好又多」でも市販されている。福建聖農発展の年次報告書によれば、5大顧客(KFCやマクドナルド)向けの売上高は全体の47%。5社には2013年通年で22億人民元(約360億円)の肉製品を納入した。

 一方、広州市緑茵閣餐飲連鎖公司が販売していた冷凍ステーキ肉からもサルモネラ菌が検出された。ただ、セントラルキッチンなどで2度目の検査をしたところ、サルモネラ菌は検出されなかったという。問題の食肉は、すでに廃棄処分した。

 中国ではこのところ、食の安全にかかわる事件が頻発している。上海市政府は22日、保存期限切れの食肉約100トンを押収したと発表した。食品衛生管理の徹底を図る措置。少なくとも22社に供給され続けていた。すでに出荷された分も含めて、行方を追って回収させる。マクドナルド、ピザハット、パパ・ジョーンズ・ピザ、バーガーキング、徳克士、セブンイレブンなどファストフードチェーンのほか、中外運普菲斯冷凍倉儲公司、上海昌優食品銷售公司、上海真心食品銷售公司・浦東分公司などが保有していた在庫を押さえた。問題の食肉は、米食肉加工食品大手OSIグループ(イリノイ州)傘下の上海福喜食品公司が加工・出荷したもの。すでに上海市食品薬品監督管理局は20日夜に同工場を封鎖し、問題の肉製品を押収した。同局と公安がそれぞれ捜査を進めている。厳重な処分を下す方針だ。

 上海福喜食品工場の現場従業員らは、期限切れの肉であることを知りながら平然と作業に関与。会社側も二重帳簿を作るなど、組織ぐるみで不正を続けていたとされる。さらに、加熱調理後のチキンナゲットについても、「不良品」としてはじかれた製品を生の原料肉に混ぜる――といった問題行為を繰り返していたようだ。
《亜州IR株式会社》

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