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中国:洋上風力発電に投資ブーム、買取価格決定で回収にめど

2014年8月8日(金) 12時33分(タイ時間)
【中国】洋上で行う風力発電プロジェクトに関し、中国で投資ブームの機運が高まりつつある。

 国家発展改革委員会が今年6月に洋上風力発電の電力買取価格を発表したことがきっかけ。これまで遅れていた洋上風力発電施設の建設が一気に加速する見通しだ。補助金制度などの中央・地方政府の政策支援も追い風に、14年は新規着工が相次ぐと期待されている。陸上風力発電に比べて、洋上風力発電は投資コストが倍増するという。中国証券報などが6日付で伝えた。

 第12次五カ年計画(2010~15年)期間のエネルギー発展計画の中で中国政府は、洋上発電設備の設置容量を2015年までに500万キロワット、20年までに3000万キロワットに拡大させる目標を定めた。しかし13年の新設容量はわずか3万9000キロワットに過ぎない。累計設置容量は42万8600万キロワットにとどまっていた。

 建設が進まなかった最大の要因は、電力買取価格が定まっていなかったため。投資回収の見通しが立たなかったことがある。今年6月に同価格が発表されたことで、これが解消された。こうしたなか、すでに建設業者の入札を終えている事業や、承認が下りた事業が着工に向けて一斉に動き始めるとみられる。足元では、総容量395万キロワットに上る洋上発電建設計画17件が国家エネルギー局の承認を得た。江蘇、上海、福建、浙江、広東などに分布する。このほか総容量850万キロワットに達する28件の事業計画についても、承認に向けた準備段階にあるという。

 地上施設を含めた中国の風力発電の設置容量は、13年末時点で9万1412.89メガワット。世界首位の規模だ。13年の新規設置容量も世界トップ。前年比24.1%増の1万6088.7メガワットに拡大した。今年に入っても前年比20%超のピッチで増えている。

 国家発展改革委員会は今年6月に、洋上風力発電の電力買取価格を発表した。2017年以前に建設した施設については、キロワット時当たり基準価格を0.85人民元(約13.93円)に設定している。洋上風力と潮流の2つのエネルギーを利用する洋上風力・潮力複合発電については、0.75人民元/キロワット時に定めた。
《亜州IR株式会社》


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