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中国:銀行不良債権が増大、売却時の回収率は1割のみ

2014年8月8日(金) 12時33分(タイ時間)
【中国】経営健全性を図る指標を向上させるために、中国の銀行が不良債権の売却に動き出した。

 上海に拠点を置くある銀行はこのほど、中小企業向けの不良債権39件を一括で処分。買い取り業者の資産管理会社に対し、保有する債権額面の1割相当に過ぎない1900万人民元で売却したという。中国政府系メディアが7日付で伝えた。

 地域的な差異はあるものの、中国各地で銀行の不良債権比率が上昇しつつある。中国銀行業監督管理委員会の統計によると、国内銀行の不良債権比率は今年6月末時点で1.08%。年初との比較で0.08ポイント悪化した。不良債権の総額は、11四半期連続で増えている。なかでも山東省内の銀行は、今年6月末時点の不良債権比率が1.57%に拡大。経済の停滞が鮮明化するなか、新たな不良債権が急ピッチに積み上がった。 

 新たに生じた不良債権を転売しない限り、不良債権比率を速やかに引き下げることは難しい。中信銀行の深セン支店は、すでに2013年6月時点で不良債権476件を上海聯合産権交易所(財産権取引所)を通じて売却した。保有債権は16億6900万人民元に上っていたものの、その際の売却価格は2000万人民元。回収率はわずか1.2%にとどまった。
《亜州IR株式会社》


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