RSS

中国:ネット通販詐欺が多発、“電話との合わせワザ”主流

2014年8月13日(水) 13時28分(タイ時間)
【中国】ネット詐欺に狙われる被害者がこれまで主流だったネットゲームユーザーから、ネット通販ユーザーへとシフトしている――。

 インターネットセキュリティソフトの中国最大手企業、奇虎360科技(QIHU/NY)のネット安全センターがまとめた「2014年上半期のインターネット安全報告」で、こうした傾向が分かった。経済参考報が8日付で伝えた。

 同社は、自社インターネットセキュリティソフト「360安全衛士」ユーザーを対象に、同セキュリティソフトが防衛できなかったウィルスやフィッシングサイトなどによって発生した損害を補償する「360網購先賠サービス」を提供している。今年上半期、同サービスに寄せられたネット詐欺の被害報告は、1万3000件に上った。この数字は、同サービス加入者の1万人に1人がネット詐欺の被害に遭っていることを意味する。

 ネット詐欺の手口は、フィッシング(なりすまし)サイトに、電話や「トロイの木馬(ハッキングプログラム)」などを組み合わせた複合攻撃が主流だった。被害者は、ネット通販で注文後、同サイトのカスタマーセンターを名乗る電話を受け、「システムの関係であなたの注文が取り消された。支払った代金を返すので手続きしてほしい」と告げられる。誘導されるがまま、QQ(チャットソフト)を通して送られたリンクをたどって「返金手続きページ」にアクセス、銀行カード番号、パスワードなどを入力すると、実はそれがフィッシングサイトで、逆にカードから金を引き落とされる――という仕組みだ。

 報告された1万3000件のネット被害のうち、こうした「電話とフィッシングサイトの合わせワザによる詐欺」は全体の11.2%を占め、「インターネット副業詐欺」に次いで多い手口となった。また、1人あたりの平均被害額は、全体平均の1988人民元(約3万3000円)を大きく上回り、全手口のなかでも2番目に高い3760人民元(約6万2000円)に上っている。

 1人当たりの平均被害額が最も高かった手口は、「投資ファンド詐欺」。被害件数は223件で上から8番目だが、平均被害額は9533人民元(約15万8000円)と他を大きく引き離した。また「投資ファンド詐欺」のなかでも群を抜いて多いのが、「P2Pレンディング(個人対個人の投資プラットフォーム)詐欺」。「投資ファンド詐欺」全体の61.6%を占めた。専門家は、「ソーシャル・レンディングは、新規参入の敷居が低く、監督管理体勢も整っていない。そのため、まともなサイトと、フィッシングサイトが玉石混合でひしめきあっている状況だ」と解説した。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報