RSS

中国:盗撮ビジネスが横行、月33万円稼ぐ“達人”も

2014年8月13日(水) 13時29分(タイ時間)
【中国】福建省アモイ市の厦門大学で明るみとなった女子トイレ盗撮事件の報道が、中国のインターネット上で多数転載されて注目を集めている。

 中国では今夏、北京市をはじめ中国各地で、警察に逮捕される盗撮者が続出している。そうした逮捕者の大多数は、フェティシズムを持った盗撮愛好家ではなく、組織化され、一連の盗撮ビジネスを成り立たせているプロの盗撮者らという。広州日報が8日付で伝えた。

 盗撮ビジネスは、特別な盗撮用小型カメラを製造する小工場からはじまり、盗撮実行犯、盗撮動画を編集・加工する者、盗撮動画を買い集めてポルノサイトへ売るブローカー、ポルノサイト、そしてエンドユーザーに至る。需要と供給を満たしあい、ひとつの市場を形成している。

 実行犯となる盗撮者は、年齢、性別とも様々で、女性も多い。隠し撮りした動画は、「種爺」と呼ばれるポルノサイトへの販売ルートを持つ取りまとめ役へ売られる。買い取り価格は、女性の美しさや、画像の鮮明さによって上下し、約10分間の盗撮動画に、500~1000人民元(約8000~1万6000円)の値がつく。なかには、月に2万人民元(33万2000円)を稼ぎだす専業の盗撮者もいる。また、対象に警戒されない女性は、少ない労力で、より多く稼ぐことができるため、現在では、盗撮者の約半数が女性だという。

 組織化された盗撮グループには、買い取り価格を引き上げるため、動画の編集・加工作業を担う者もいる。こうした場合は、「製品」に仕上げた盗撮動画を、「種爺」がポルノサイトへ卸し、得た報酬を貢献度に応じて分配する方式となる。

 隠し撮り用小型カメラを製造する小工場も、盗撮ビジネスの一端に組みこまれている。彼らは、小型カメラを仕込んだ万年質、腕時計、USBメモリーなどを、300~3000人民元(約5000~5万円)で盗撮者へ販売する。また、盗撮者の要望に応え、小型カメラに、あらゆる偽装を施すサービスもある。こうした小工場は、有料ポルノサイトと「アフィリエイト契約」を結んでいるケースも少なくない。ポルノサイトの広告リンクをたどってきたユーザーが、商品を購入した際、売価の20%が報酬としてポルノサイトへ支払われる。

 「種爺」からまとめて盗撮動画を買い取ったポルノサイトは、それらを有料でエンドユーザーに提供する。およその課金相場は、動画1本につき20人民元(約330円)、月契約で300~500人民元だ。また最近では、ポルノサイトが動画投稿用のプラットフォームを設置し、盗撮者が直接、隠し撮りした動画サンプルをアップロードするシステムが増えつつある。この場合、サンプルを見て動画に興味を持ったエンドユーザーは、盗撮者から直接映像を買うことになる。その際、売り上げに応じて盗撮者からポルノサイトへ手数料が支払われる仕組みだ。このシステムは、仲介料が発生せず利幅が増すため、盗撮者に歓迎されている。しかし同時に、足が付きやすいため、警察の監視網にかかる危険性が増すことにもなる。

 盗撮ビジネスに詳しい専門家は、「卑劣な盗撮行為を根絶するには、ポルノサイトに対する徹底した取り締まりと、盗撮者に対する見せしめとなるような厳罰制定が必要だ」と見解を述べている。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報