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中国:未消毒の古着を原綿に再加工、河北省に違法工場多数

2014年8月19日(火) 13時41分(タイ時間)
【中国】古着を裁断し原材料として再加工し、綿紡績工場へ卸す違法な小工場が河北省保定市の複数の村に多数存在していることが分かった。

 古着を利用して作った紡績原材料は「黒心綿」と呼ばれ、これを原料として使用することは、国が定めた品質基準に違反する行為となる。中央電視台の潜入取材の内容を転載して、東方日報が15日付で伝えた。

 取材によると、都市部から人々の善意で集められた古着は、大型トラックで河北省保定市の村々へ運ばれ、1トンあたり500人民元(約8300円)で小工場に売られる。村内の至る所で、ゴミや廃棄物と一緒に積み上げられた古着の束がみられるという。古着のなかには、下着、靴下、セーターなどが含まれ、工場の内部には悪臭がこもる。こうした不潔な状態の古着が、いずれも消毒・洗浄処理を経ないまま、裁断機にかけられ、細かく粉砕され「黒心綿」が作られる。

 古着は、裁断前、色によって仕分けられ、柄物、黒色、白色、3種類の「黒心綿」が作られる。白色「黒心綿」が最も高く売れ、黒色が最も安価となる。しかし、元々着古した衣服であり、消毒・洗浄をしないため、白色「黒心綿」であっても、実際のところさほど白くはない。

 小工場で作られた「黒心綿」は、1トンあたり1000人民元(約1万7000円)を越える卸価格で紡績工場に引き取られる。仕入価格のおよそ2倍で売れた計算だ。1工場につき、1日平均2~3トンの「黒心綿」を出荷するという。

 紡績工場は、原料の綿花に「黒心綿」を混入し、布団やぬいぐるみの「中綿」を製造する。そうすることで、コストを節約できるためだ。もちろん、「黒心綿」を用いた製品が、国の定める品質基準を満たさない違反製品であることは言うまでもない。
《亜州IR株式会社》


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