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中国:日系勢の新車販売回復にブレーキ、米独とのシェア争いも劣勢

2014年8月20日(水) 13時24分(タイ時間)
【中国】中国新車市場での日系勢の販売回復に再びブレーキがかかってきた。

 7月はトヨタ、日産、ホンダの3社の販売(現地生産車と輸入車の合計)がそろって減少している。中国自主ブランド勢が失ったパイを巡る争奪戦でも、ドイツや米国にリードされている状態だ。尖閣問題に端を発した2012年の日本車不買運動で一旦は中国シェアを急激に落とした日本車。騒ぎの沈静化とともに販売を盛り返してきたものの、ここにきて再び試練にさらされている。中国政府系メディアが18日付で伝えた。

 中国汽車工業協会がこのほど発表した今年7月の乗用車販売台数は、前月比で13.18%減の135万7900台に低迷した。ドイツ、米国のいずれのブランドも前月比でやや減少したものの、特に日系勢は販売の低迷が顕著。トヨタ、ホンダ、日産の日系3社大手の今年の中国販売について業界内では、「通年目標を達成できない恐れがある」といった悲観論も出てきたという。

 同月のトヨタ車販売台数は、前年同月比1.1%減少。2カ月連続の落ち込みとなった。6月は7.6%減少して、9カ月連続増加記録がストップしている。もっとも、トヨタの中国販売は、前年同月比での増加率が今年2月からすでに縮小。5月に2.7%まで低下していた。1~7月の中国累計販売台数は54万台。通年目標の110万台の半分にも届いていない。

 日産の7月中国販売も不振。前年同月比で12.3%減少し、6カ月ぶりにマイナス成長に転じた。1~7月の累計販売は69万9900台。通年販売目標である143万台の達成率は48.9%にとどまり、50%を下回っている。

 ホンダの中国販売も同様だ。7月は前年同月比22.7%減の3万9500台に細っている。通年目標90万台の達成率は、7月末時点で43.7%に過ぎない。

 また、中国自主ブランド勢(11カ月連続で販売シェア縮小)のシェアを奪う外資勢の中でも、劣勢に立たされている。中国汽車工業協会が発表した統計によると、今年1~7月の中国乗用車市場における日系ブランドシェアは、前年同期の15.1%から15.3%へとわずか0.2ポイントの上昇にとどまった。一方で、ドイツ勢は19.6→21.5%(↑1.9ポイント)、米国勢は12.3→12.8%(↑0.5ポイント)と日系勢を上回るペースでシェアを広げている。

 こうした状況について業界関係者の間では、日系勢の価格戦略や新車導入頻度に問題がある――との指摘もある。たとえばコンパクトタイプ市場では、8万~12万人民元(約134万~201万円)の価格帯に人気が集中しているものの、日系の主流車種は価格がこれらを上回っているという。またドイツ車の販売ディーラーは日系車の商品更新について、「マイナーチェンジが主流で、新型車の研究開発が少ない。中国の消費市場の変化に追い付いていない」との見方を語った。
《亜州IR株式会社》

注目ニュース

【中国】今年7月の新車販売台数は、前年同期比6.7%増の約161万8100台に上った。前月比では12.3%減。

【タイ】タイ国内の新車販売台数(トヨタ自動車調べ)は6月が前年同月比30.4%減の7万3799台、1―6月が40.5%減の44万911台だった。

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