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タイ国会、軍政トップを首相指名 その時当人は?

2014年8月21日(木) 13時53分(タイ時間)
プラユット司令官(左から2人目)の画像
プラユット司令官(左から2人目)
写真提供、www.parliament.go.th
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new Prime Minister Prayuth
Stephff ( Stephane Peray ) 
【タイ】タイ軍事政権が設置した暫定国会「国民議会」(定数220、現議員数197)は21日、軍政トップのプラユット・ジャンオーチャー陸軍司令官を賛成191票、棄権3票でタイの第29代首相に指名した。

 プラユット司令官はシリキット王妃の親衛隊であるタイ陸軍第21歩兵連隊(別名、王妃の虎兵士)の設立64周年式典に出席するため、東部チョンブリ県の同連隊司令部を訪れており、国会には姿をみせなかった。式典にはプラユット司令官、妻でタイ国立チュラロンコン大学元准教授のナラーポンさん、アヌポン前陸軍司令官(64)らが出席した。

 プラユット司令官は1954年、東北部ナコンラチャシマ県生まれ。陸軍士官学校23期卒。第21歩兵連隊長、王妃の近衛師団である第2歩兵師団(東部プランジンブリ県駐屯)司令官、陸軍第1管区司令官を経て、王党派、反タクシン元首相派のアピシット政権(2008―2011年)当時の2010年に陸軍司令官に就任。今年5月22日にクーデターを起こし、タクシン派政権を倒して全権を掌握した。通称は「トゥー」で、「ビッグ・トゥー」と呼ばれることが多い

 第2歩兵師団は「ブラパーパヤック(東の虎)」と呼ばれる。同師団の出身者はタクシン政権を追放した2006年のクーデターで実働部隊を指揮したアヌポン前陸軍司令官、アピシット政権で国防相を務めたプラウィット元陸軍司令官(69)らで、2005年から続くタクシン派と反タクシン派の抗争の中で、影響力を強めている。

 プラユット司令官は反タクシン派のデモ、タクシン元首相の妹のインラク前首相の司法による解任などを受け、混乱収拾を理由に、クーデターに踏み切った。今後、プミポン国王の承認を得て正式に首相に就任し、組閣にとりかかる。国民議会と内閣の発足で、タイは3権の体裁を整えるが、議員の過半数が軍人の上、7月下旬に施行された暫定憲法は軍政に強い権限を与えており、実質的にはプラユット司令官の独裁体制が続く。

 軍政は中低所得者層、地方住民を中心とするタクシン派と特権階級、バンコクの中間層が多い反タクシン派の和解を目標に掲げており、今後1年程度かけ、新憲法の制定、政治改革などを推進し、来年9、10月以降に民政移管のための議会選挙を行う方針。任期を約1年に限っている上、民政復帰でタクシン派が復権するという見方も強く、官僚機構、政党、財界などが軍政にどこまで協力するかは不透明だ。
《newsclip》

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