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日立、シンガポールでビルの熱電協調制御システム実証試験

2014年8月27日(水) 13時07分(タイ時間)
【シンガポール】日立製作所は26日、シンガポール科学技術研究庁傘下の電力グリッド研究センターと、熱電協調制御システムを新たに構築し、電力グリッド研究センターの施設内で実証運用を開始したと発表した。

 構築した熱電協調制御システムは、発電機の余剰排熱を空調設備の動力エネルギーとして利用し、最も省エネ・省コストを実現する運転ポイントで空調設備を制御する。実証試験では、熱電協調制御システムを用いることにより、ビル全体のエネルギー効率が52%向上すると見込んでいる。

シンガポールでは、コージェネレーション(熱電併給)システムがあまり普及しておらず、多くのビルの空調・換気システム、送水ポンプ、照明、エレベーターやエスカレーターなどの設備は、大規模な電力網から供給される電気を動力源としている。これらの設備に必要なエネルギーは、商業ビルの総エネルギー消費量の54%を占める。また、シンガポールでは、商業ビルのCO2排出量は、2020年までにシンガポール全体のCO2排出量の約14%を占めると予測されている。こうした背景から、商業ビルでは、発電に必要な化石燃料とCO2の排出量を減らすことができる、エネルギー効率の高いシステムが求められている。

今回構築した熱電協調制御システムは、電力グリッド研究センターのエネルギー技術と、日立が開発・実用化している省エネ空調制御システムの専門ノウハウを組み合わせて開発した。熱電協調制御システムは、既存の発電システムと、これまで大気に排出されていた発電機からの余剰排熱を空調の動力源として利用する空調制御システムの2つを統合し制御する。この熱電協調制御システムをビルに適用すれば、余剰排熱を空調に利用できるため、発電機をフル稼働させる必要がない。ビルには、電力と空調設備の動力エネルギーを供給しながら制御を行う機能が備わることで、エネルギー効率を向上させることができる。電力グリッド研究センターと日立は、熱電協調制御システムの導入により、発電システムだけで36%、ビル全体では52%のエネルギー効率が向上できると見込んでいる。
《newsclip》

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