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中国:家政婦報酬が8年で10倍に、実技レベル伴わない問題も

2014年8月28日(木) 12時17分(タイ時間)
【中国】雲南省昆明市で、家政婦の賃金相場が高騰している。

 産後1カ月の産婦と乳児の世話をする「月嫂(ユエサオ)」と呼ばれる家政婦の月収は、2006年の1000人民元(約1万6930円)から今年は最高9800人民元と、約10倍に上昇。業界の“稼ぎ頭”となっている一方で、実技レベルの低さや派遣会社の監督・管理不足なども指摘されている。昆明日報が24日付で伝えた。

 昆明市婦女連合会巾幗社区服務中心の高莎主任によると、家政婦の需要増に伴い、2010年ごろから1カ月当たりの賃金が上昇。当時は3000人民元程度だった初級クラスの月嫂は、ここ数年で5800人民元以下の要請では断られるまでになった。それでも月嫂は引き手あまた。雇い主は医者や教師、公務員、会社経営者などが多いという。

 高収入であることから、近ごろでは月嫂に“転職”する人も増えている。ある社区(集合住宅)の居委会関係者によると、同社区内で就職活動中、または失業中の女性は、「月嫂育成クラス」の開講を希望する人が多いという。月嫂は学歴を問わない上、賃金が高く、仕事に就きやすいためという。

 ただ、高主任は「月嫂の重労働」を指摘する。勤務時間は24時間体制。粉ミルクを飲ませることに始まり、お風呂、着替え、おむつ交換のほか、産婦のお風呂や母乳育児のサポート、洗濯、掃除など、労働時間は1日16~18時間に上る。

 また、月嫂はほとんどが40~50歳の女性。育児経験はあるものの低学歴の人が多いことから、雇い主の要求を満たすことは難しいという。月嫂の「賃金に見合わない仕事ぶり」が問題にもなっている。

 ある女性は昨年5月に赤ちゃんを出産し、月1万人民元の月嫂を雇った。ところが自宅に戻り、月嫂が最初に赤ちゃんを風呂に入れた際、耳の中に水が入り、へそも炎症を起こした。女性は当初がまんしていたが、1週間後に月嫂が自分の足を触った手で赤ちゃんの口を拭いたのを見て、解雇を決めたという。

 業界関係者は「月嫂の報酬は高すぎる。雇い主と紹介所が賃金を吊り上げた」と指摘する。なりたての月嫂で3000人民元が妥当だが、現在の市場価格は2倍であるのが現状となっている。
《亜州IR株式会社》

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