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中国:“世界一汚染が深刻”、電子廃棄物処理の町―広東省貴嶼

2014年8月28日(木) 12時18分(タイ時間)
【中国】広東省スワトウ市の貴嶼鎮が、海外のメディアから「世界で最も汚染が深刻な町」と呼ばれている。

 同鎮には電子廃棄物回収・処理企業が約5000社あり、環境汚染がひどく空は常に黄色がかっている状態。稼ぐだけ稼いでこの町を離れていく住民も少なくないという。経済参考報が26日付で伝えた。

 貴嶼鎮はスワトウ市潮陽区に位置する、面積52.4平方キロメートル、人口13万9000人の小さな町だ。町の主力産業はパソコンや集積回路などの電子部品やプラスチック廃棄物の回収・処理。住民のほとんどが関連する仕事に就いている。

 小さな作業場がほとんどで、中古電化製品を鉄、銅、プラスチック、電子回路基板に解体し、基板上の部品を溶解する作業が行われている。金などの重金属は硫酸で洗浄するといった違法な方法を用いているという。

 100メートル余りの部屋に積み上げられた1000余りの携帯電話のマザーボードやパソコンのドライバーなどの山のそばで、作業員が解体や溶解を行っている。こげたにおいが充満する部屋に並ぶ電子部品を入れたビニール袋は日々、深センの華強北や北京の中関村など国内の電子部品市場に卸される。

 違法工場が大量に存在する現状をみかね、政府当局が整備に乗り出したものの、効力は弱い。解体した回路基板を買い取って澄海や掲陽、饒平などに運び込み、作業を継続する組織が出現している。現在では広東省仏山市や江西省、福建省などまで広がり、汚染源はさらに拡大しているようだ。

 プラスチックを扱う作業も身体への影響は大きい。貴嶼に出稼ぎにきて3年になる四川省出身の男性は、不用プラスチックの分類作業に従事している。作業時にはマスクをしておらず、洗浄の際も手袋はしない。ほとんどの工場の従業員が、有害な電子廃棄物の処理作業をしているものの、防護措置は行っていないという。

 金属を溶解する作業を手掛ける別の男性は「最初はにおうが、次第に慣れる」と話す。身近な友人が病気で倒れることもあるが、仕事との関係性は分からない。男性は「1日当たりの報酬は100~200人民元と比較的稼げる仕事なので、3~5年働いたら辞める」と語った。
《亜州IR株式会社》

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