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中国:粉ミルクに「L-カルニチン」含有、健康への影響は?

2014年8月30日(土) 00時28分(タイ時間)
【中国】脂肪燃焼に効果があるとされ、多くのダイエットサプリメントに含まれる物質「L-カルニチン」が乳幼児用粉ミルクに添加されていることが分かった。

 同成分を恒常的に摂取することで、子どもの健康に害がもたらされるのではないかと心配したある母親の訴えを、浙江在線が検証。27日付で伝えている。

 問題を提起した女性は、夫と1歳2カ月の娘とともに浙江省杭州市に暮らしている。「成人のダイエットサプリメントに含まれる成分が赤ちゃんの粉ミルクに添加されて問題がないのかを知りたい。メーカーをはじめ、工商行政管理局、衛生局、質量技術監督局、疾病コントロールセンターにまで問い合わせたが、それぞれ見解が異なり混乱している」と、心配そうに語った。

 実際に各社の粉ミルク成分表を注意深く見ると、大手乳製品メーカー伊利(Yili)を除き、多美滋(Dumex)、雀巣(Nestle)、貝因美(Beingmate)など多くの有名メーカー製品に「L-カルニチン」が含まれていた。ただし、含有量は製品の対象月齢毎に異なり、100グラムあたり6.8~13ミリグラムの幅がある。

 栄養学の専門家は、「『L-カルニチン』は、体内に摂取した脂肪酸をミトコンドリア内部に運搬する役目をもった1種のアミノ酸であり、輸送を担当する代謝酵素だ。脂肪酸は、ミトコンドリアではじめて分解され、エネルギーに変わる。乳児の成長を促すための重要な物質で、母乳にも含まれる」と解説する。

 また、同成分は体内でも合成できるという。しかし、乳児の合成力は弱く成人の12%ほどしかない。そのため、外部から摂取することが必要となる。規定された100グラムあたり15ミリグラムの基準値以内であれば、「L-カルニチン」を添加した粉ミルクは、問題がないばかりか、むしろ推奨すべきといえる。現在すでに、世界22カ国で「L-カルニチン」を含んだ粉ミルクが流通している。
《亜州IR株式会社》


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