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中国:高額報酬が確約される銀行役員、地方官僚の天下り集中

2014年9月5日(金) 13時20分(タイ時間)
【中国】銀行役員の“法外”な高額報酬が中国でクローズアップされている。

 1日で稼ぐ報酬が窓口業務職員の3カ分の給与に相当する例も報告されている状況。その報酬差は100倍に達する計算だ。高額報酬が約束される中で、地方では国有銀行が官僚の「天下り先」と化しているという。経済参考報が1日付で伝えた。

 中国銀行の融資リスク総監を例にとると、13年の1日当たり平均報酬は2万3000人民元(約39万2550円)。一方、長江デルタ地域の一部銀行で派遣契約で働く窓口職員の給与は、年間でわずか5万~6万人民元にとどまった。役員の報酬1日分を3カ月かけて稼ぐ計算となる。 

 こうした銀行役員の高額報酬は、株主の監視の目がある上場大手銀に比べて、地方の中小銀行の間で顕著。さまざまな名目を追加して、役員報酬の総額を引き上げているという。

 また役員の高額報酬はほぼ確約されていて、銀行の業績に左右されない。たとえば、成都銀行は2012年、増益幅が前年の48%から6%へと急激に落ち込んだ。しかし役員の固定報酬は平均で年100万人民元を超え、5大行のそれに迫る水準を維持している。またある銀行の上海支店では、13年に貸倒引当金の計上が響いて純利益が前年の50億人民元から5億人民元に激減。96%の減益幅を記録したにもかかわらず、同年の役員報酬は前年並みに維持された。

 高額報酬が確約される中で、本来は公平に選ばれるはずの銀行役員が地方政府の采配によって選抜されている状況だ。退職した地方官僚が、間髪を入れず銀行役員に選抜される例も散見される。さらに前職と遜色ない報酬が約されているという。

 中国A株市場に上場する銀行の2013年度・年次報告によると、年俸が500万人民元(約8537万7500円)を超えた企業役員は53人。その半分は銀行などの金融分野で占められた。銀行役員の報酬には、固定給のほか、一時金、役職手当などが加算されるのが業界ルール。これらの手当は、固定報酬を上回ることが多い。実際、中国工商銀行(1398/HK)、中国農業銀行(1288/HK)、中国銀行(3988/HK)、中国建設銀行(939/HK)、交通銀行(3328/HK)の5大銀行董事長の2013年・年俸は、固定報酬の平均が103万7300人民元に上る。その他の手当などが年俸総額の相当部分を占めていた。
《亜州IR株式会社》

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