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中国:ダイエット薬から禁止薬検出、数カ月服用で肝臓の70%壊死

2014年9月10日(水) 13時10分(タイ時間)
【中国】浙江省温州市に住む37歳の男性が、エステティックサロンで勧められたダイエット薬を服用し続け、肝臓の70%が壊死する重度の肝損傷に陥っていたことが分かった。

 同薬からは、中国政府が製造・販売を禁止している医薬品「シブトラミン」、「フェノールフタレイン」が検出されている。身長165センチメートル、体重130キログラムだった男性は、ダイエット薬を数カ月間にわたって服用し、30キログラムの減量に成功していた。銭江晩報が5日付けで伝えた。

 肥満体質に悩んでいた男性は、2012年初頭、高いダイエット効果で評判となっていた地元のエステティックサロンを訪れた。同サロンの店主は、男性に、各種マシーンを用いたマッサージと、2種類のダイエット薬がセットになった痩身メニューを用意し、男性は合計5000人民元(約8万6000円)の代金を支払った。

 男性が勧められた「伊人清」、「伊人秀」という名の2種類のダイエット薬は、いずれも同サロンが加盟する大手エステティックサロンが大量に買い付け、加盟店各社へ卸していた「三無製品(メーカー、製造工場、商標番号の記載がない商品)」だった。同薬の服用を開始した男性は、1カ月で体重が10キログラム落ち、数ヶ月で30キログラムの減量に成功した。しかし男性の気分は晴れず、反対に、目眩や倦怠感を覚えはじめる。友人から黄疸の症状を指摘されて病院を受診し、はじめて、深刻な肝損傷を引き起こしていることを知った。男性の家族は、中国の病院が生命に関わる重い症状の患者の家族に対して発行する「病危通知書」を受け取ったという。

 その後、地元工商行政管理局の調べで、「伊人清」と「伊人秀」の薬品成分に、政府が2010年製造・販売を禁止した「シブトラミン」、「フェノールフタレイン」が含まれていたことが明らかになる。本部の大手エステティックサロンは、2011年4月2日から2013年9月11日までに、それぞれ「伊人清」9400箱、「伊人秀」1万2791箱を販売し、およそ125万7000人民元(約2151万2000円)の売り上げを得ていた。

 裁判所は、地元エステティックサロンの店主と、本部エステティックサロンの経営者に対し、民事で、合わせて15万人民元(約256万7000円)の損害賠償金支払を命じている。今後さらに、禁止医薬品と知りながら販売した「有毒有害食品販売罪」で、刑事責任を追求する構えだ。
《亜州IR株式会社》

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