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中国:大連近海の海洋生物が激減、ナマコ養殖場が有害薬品を排出

2014年9月12日(金) 13時11分(タイ時間)
【中国】ナマコの養殖が盛んな遼寧省大連市周辺の海域で、多くの海洋生物が激減している。

 養殖業者が、ナマコの排泄物や汚物を取り除いたり、ナマコが病気を患うのを防いだりするために抗生物質などを投入、海に直接排水していることが原因とみられる。ライギョやクルマエビなどはすでにこのエリアから姿を消したという。北京晨報が10日付で伝えた。

 大連普蘭店市の皮口鎮は面積93平方キロメートル。ナマコ養殖場が密集する地域だ。養殖場は通常、5年に1度洗浄する。しかしナマコを運び去った後は、沖積した土砂を取り除いて、生石灰で殺菌する。その後、生石灰と洗浄した廃水を近海に流すという。

 養殖場関係者によると、ナマコの排泄物や汚物を処理する際は、上水道やプールの殺菌などに使用する次亜塩素酸ナトリウムや、製紙の際のパルプ漂白や廃水処理などに使用する過酸化水素(オキシドール)を用いる。次亜塩素酸ナトリウムは一種の漂白剤。過酸化水素は消毒剤で、これらの廃水を海に流せば、海洋生物は死に至ったり、がんになる確率も高い。

 また稚ナマコの生育率を引き上げたり、または発病を防止したりする目的で、養殖池の中にペニシリンや炎症防止剤、殺菌剤など大量の抗生物質を投入する。ある養殖業者によると、3~4日に1度、池の水を換えるが、すべて海中に流すという。

 皮口鎮のナマコ養殖はここ数年で、急速に拡大してきた。現在は大連だけでなく、遼東半島から山東半島一帯の渤海湾全体で、数万ヘクタール規模に拡大している。ただ、地元の漁師らによると、養殖場の洗浄などに使う有害薬品を海に流すせいで、すでにこのエリアで絶滅した海洋生物は少なくない。

 水が深刻な栄養過多となり、窒素やリンの含有量がバランスを崩す中で、渤海湾の生態系は現在、不健康な状態。養殖産業の発展に伴い、近海の汚染は深刻さを増している。
《亜州IR株式会社》

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