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中国の自殺者は年間25万人、60%が精神疾患抱える

2014年9月12日(金) 13時11分(タイ時間)
【中国】第12回「世界自殺予防デー」に当たる9月10日、中国政府系メディアは同国の自殺に関する統計データを伝えた。

 それによると、中国の10万人あたりの自殺者数は2010年の統計で、農村部が10.01人、中小都市が8.37人、大都市が6.41人の規模にある。年間で約25万人が自殺している計算という。

 世界保健機関(WHO)の統計によれば、世界の自殺率は、10万人あたり14.5人。80年代の中国は同19人だった。中国の自殺率・自殺者数はいずれも30年連続で減少した。しかし、年間自殺者の数は依然として交通事故による死亡者を大きく上回っている状態だ。

 性別・年齢・職業別の自殺者割合には、ここ30年で変化が現れている。当時、中国の自殺者は、農村部の女性が圧倒的に多かった。社会の矛盾にさらされやすく、毒性の高い農薬を手に入れやすい環境にあるため。しかし、急速に都市化が進み、都市住民のプレッシャーが増している現在は、都市の若年から中年のホワイトカラー層と、中高生を含む学生の自殺が激増している。

 自殺の原因については、自殺者のおよそ60%が、うつ病など何らかの精神疾患を抱えていたとされる。30年前、0.8%にすぎなかった中国のうつ病罹患率は、2012年に2.5%まで上昇した。患者の男女比は1対2、農村部より都市部で罹患率が高い。

 こうした傾向について、心理学の専門家は、「都市部に生まれ、一人っ子政策の下で甘やかされて育った子どもが、進学、就職、恋愛問題で挫折を味わったとき、また、社会に出て力の及ばない問題にぶつかったときに、うつ病を発症するケースが多い」と解説する。

 しかし、うつ病に対する偏見が根強い中国では、心療内科を受診する“自殺予備軍”は少ない。自殺者の93%は、専門家の治療を受けた経験がないという。専門家は、「自殺を考える人は、身体の病気と同じく精神を患った病人だ。投薬や心理療法などの治療を受けることで、はじめて快復する」と強調。「うつ病に対する理解を高め、保障制度を確立することが重要だ」と提唱した。
《亜州IR株式会社》

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