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中国:強まる景気減速感、ハードランディング懸念も浮上

2014年9月18日(木) 20時09分(タイ時間)
【中国】中国の景気減速感が一段と強まってきた。中国の景気動向を示す重要3指標の「電力消費量」、「人民元貸出増加額」、「鉄道貨物輸送量」は、8月にそろって落ち込んでいる。

 国家統計局が13日に発表した同月の主要経済指標も軒並みさえない内容。鉱工業生産に至っては、前年同月比で6.9%増にとどまり、伸び率は世界金融危機に見舞われた2008年以来、約6年ぶりの低位を記録した。光大証券(北京)の徐高チーフエコノミストは、「8月の統計結果をみる限り、中国経済のハードランディングを映し出しているかも知れない」と指摘。第3四半期に成長がさらに鈍化すれば、中央政府が政策金利や預金準備率を引き下げる可能性がある。特に政策金利の引き下げを選択する確率が最も高い」とする見方を語っている。北京商報が17日付で伝えた。

 8月の電力消費量は、中国全体で前年同月比1.5%減の5025億キロワット時(kWh)に落ち込んだ。前年同月との比較でのマイナス成長は2013年2月以来、1年5カ月ぶり。3.0%のプラス成長を保った前月から一転し、縮小に転じている。これは、電力消費量の7割を占める製造業の減速が関係した。工業向け電力消費量は1.6%減少し、6.1%増だった前月からマイナス成長に転じている。大口ユーザーである鉄鋼業の不振が一因とみられた。

 このほか、8月は人民建て新規貸出額が前年同期に比べて103億人民元減少。鉄道貨物輸送量も1~8月の累計で25億3363万トンにとどまり、前年同期に比べて低迷した。

 こうした状況について李克強首相は、今月10日に天津で開催された夏季ダボスフォーラムの開幕式で、「想定内だった」とコメント。「内外経済の情勢が複雑に変化する中で、7、8月の電力消費量や鉄道貨物輸送量の変動は避けらなかった」との認識を明らかにした。その上で、年内は的を絞った選別的な緩和策を一段と推進する方針を改めて強調している。
《亜州IR株式会社》

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