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中国:ウイグル族学者に無期懲役判決、「国家分裂罪」を適用

2014年9月25日(木) 12時17分(タイ時間)
【中国】「国家分裂罪」の容疑で起訴された中国・中央民族大学(北京)のウイグル族学者、イリハム・トフティ氏(44歳)に対し、新疆ウイグル自治区烏魯木斉(ウルムチ)市中級人民法院(裁判所)は23日、無期懲役とする一審判決を言い渡した。

 あわせて、政治的権利の永久剥奪、全個人財産の没収も命じた。複数の中国メディアが23日付で報じた。イリハム氏は判決を不服として、上告する意向という。

 イリハム氏は一貫して漢民族とウイグル族の相互理解、少数民族の権利向上を訴えてきた人物。「国家分裂活動」に関与した容疑で、今年1月15日に自宅で身柄拘束され、取り調べを経て2月末に逮捕、7月末に起訴されている。13年10月末に発生した天安門突入炎上事件に関し、「ウイグル族によるテロと断定すべきではない」と習近平指導部に呼びかけると同時に、日本をはじめとする海外メディアの取材にも積極的に応じていた。

 逮捕直後にウルムチ市公安局はオフィシャルミニブログに、「イリハム准教授(当時)が海外の東トルキスタン独立派勢力と結託している証拠をつかんだ」と情報を開示。06年に同氏が創設した「維吾爾在線(ウイグル・オンライン)」を通じてデマ、事実歪曲による反政府思想を拡散し、民族対立を助長するとともに新疆独立を扇動、分裂活動を行った――などと断定していた。

 一方、今回の判決に対し、西側諸国が反発している。EUは23日、「イリハム氏に対する無期懲役は全く根拠がないものであり、中国政府は無条件でイリハム氏を釈放すべき」とする声明を発表している。国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(国際人権救援機構)は「司法を侮蔑する判決」とした上で「イリハム氏は民族間の平和的架け橋を構築しようとしたにもかかわらず、政治的動機で告発され、懲罰を受けた」と強く抗議している。またニューヨークタイムズは「過去数年間で、中国当局による政治異見者に対するもっとも厳しい判決」と分析した。

 こうした西側諸国の反応に対し、外交部の華春瑩・報道官は、「中国は法治国家であり、司法機関が法律に基づき、公正に下した判決」と裁判の正当性を主張し、「中国の司法権・独立に対するいかなる国家の干渉も断固として反対する」とコメントした。

 ウイグル族のイリハム氏は1969年10月25日生まれの44歳。新疆ウイグル自治区クズルス・キルギス自治州アルトゥシュ市出身。東北師範大学を経て、中央民族大学の大学院を卒業した。09年ウイグル騒乱の際に政府を批判し、一時身柄を拘束された過去がある。逮捕前は民族大学で副教授を務めていた。長女のジェハルト・トフティさんは現在、アメリカのインディアナ大学に留学し、父親の釈放運動を展開する一方、米国政府に支援を要請している。
《亜州IR株式会社》

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