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中国:旅行収支が世界最大規模の赤字へ、今年は1000億米ドル

2014年10月8日(水) 12時58分(タイ時間)
【中国】外国人旅行者が中国で使ったお金から、中国人旅行者が海外で使ったお金を差し引いた「旅行収支」が、今年は1000億米ドルの“赤字”を計上するとの観測が出ている。

 中国は旅行収支の赤字が世界最大規模の国となる。背景には、中国人海外旅行者の消費能力の向上などがあるようだ。中国広播網が6日付で伝えた。

 国家観光局直属の調査機関、中国旅游研究院によると、中国から海外への旅行者数は前年比18%増の1億1600万人となる見通し。一方、海外から中国を訪れる旅行者数は減少している。

 国慶節連休(10月1~7日)期間中に、中国の大手旅行会社で海外旅行を予約した人は前年同期から60%以上増えた。特に日本、韓国、タイなどの短・中距離の国向けが大幅に増加している。欧州、北米、オーストラリア、中東など向けも伸びているという。

 また、中国人旅行者による海外での消費額も増加。日本や韓国をはじめとする多くの国が免税政策を打ち出したことなどが消費を促しているとみられる。中国人旅行者による海外での消費額は今年、1550億米ドルを超えるとの試算もある。

 一方、海外から中国への旅行者数と観光収入の減少は顕著だ。中国の旅行収支は2009年に初めて赤字となり、赤字額は同年の40億米ドルから13年には769億米ドルまで拡大した。

 今年第1四半期の中国人海外旅行者数は延べ2640万人、海外での消費額は340億米ドルとなり、それぞれ前年同期から17%と16%増加した。ところが、同期の外国人の中国旅行者数は3100万人、外国人旅行者が中国で使った金額は110億米ドルで、いずれも3%減少している。

 中国旅游研究院の戴斌院長は「中国は、観光資源は豊富であるものの、サービスなどソフト面の不足と、旅行の利便性が欠如している」と指摘する。政府はこれを認識しており、旅行業促進のため数々の措置を採っているが、「客観的に見て、ビザの問題をさらに緩和するなど、利便性を高める必要がある」と分析している。
《亜州IR株式会社》


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