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中国:役人の“実績づくり”だけ、無駄な投資663件に停止命令

2014年10月16日(木) 13時00分(タイ時間)
【中国】中国共産党がこのほど開催した「群衆路線教育実践活動」の総括大会で、同活動期間中に本来は必要のない無駄な投資事業663件について、国が中止を命じたと報告された。

 これら事業は、実績づくりや収賄目的など私利私欲を満たすために地方政府の役人が決定したもの――と判断されたという。北京晨報が15日付で伝えた。

 “投資の無駄”は、中国の各地に多数存在している。たとえば広東省広州市では、8億人民元(約139億7000万円)の巨資を投じて建設された「陳家祠(ちんかじ)広場」が完成後わずか4年で取り壊された。理由は「地下鉄建設のため」。現在は平地に整備され、地下駐車場も土で埋められた。今後3年以上をかけて深さ30メートルの坑道を掘る計画とされる。

 こうした「短命型」の“無駄プロジェクト”としてはこのほか、広西チワン族自治区の柳州に建設された高さ68メートルの「柳宗元の彫像」(投資額7000万人民元、未完工のまま今年9月に撤去)、遼寧省瀋陽市の「五里河体育場」(投資額2億5000万人民元、使用20年足らずで2007年に爆破解体)、江蘇省南京市に建設された道路高架橋(使用わずか13年で撤去、地下埋設道路に変更)などが挙げられる。

 また、無駄な投資事業の多くが、地方債の発行によって建設資金がまかなわれている点も問題視された。中国では今年に入って、省クラスの高官の失脚が相次いでいる。今年6月には広東省広州市共産党委員会のトップ、万慶良氏が「厳重な紀律・法律違反があった」として、中央規律検査委員会の取り調べ対象となったことが明らかになった。万氏を含めて失脚高官の多くが投資事業に絡む不正、汚職と密接に関わっているとされる。
《亜州IR株式会社》


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