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中国核開発は“トップシークレット”、製造従事者の50年前の記憶

2014年10月17日(金) 11時43分(タイ時間)
【中国】ちょうど半世紀前の1964年10月16日、新疆ウイグル自治区ロプノールの実験場で、中国初の核実験が行われた。

 この原爆の開発・製造拠点となったのは、青海省の荒野を切り開いて建設された国営工場「221廠」(現在は海北蔵族自治州の州府・西海鎮)。同工場に第1陣として勤務していた開発者や労働者は現在、河北省、山東省、安徽省などで隠居生活を送っている。中国国営の「新華社」は、安徽省合肥市で暮らす500人のうちの数人を取材。彼らの脳裏に刻まれた50年前の生々しい記憶を伝えた。

 今年71歳の王遂徳さん。部隊で働いていたが、原爆部品の組み立て作業員として「221廠」に配属された。このプロジェクトは当時のトップシークレット。「言っても信じないだろうが、1964年に核実験の実況中継をテレビで観て初めて、自分が偉大な核開発プロジェクトに携わっていたと知った」と王さんは誇らしげに語った。

 核開発には放射能被ばくも免れない。1964年の核実験現場の清掃作業に携わった任鉄さん。50歳を迎えた時点で、すでに歯がすべて抜け落ちていた。しかし、核実験の成功を記念して国から贈られた勲章を手に、任さんは誇らしげな笑顔。被ばく後遺症に苦しむ姿は微塵もみせなかった。

 冬は零下40度まで下がる過酷な自然環境の下、原爆製造を続けてきた彼ら。今は花や草を愛でる平穏な日々を送っている。それでも「新聞やテレビで核開発のドキュメントや軍事番組を観ると、当時の記憶が脳裏によみがえる」そうだ。

 彼らが当時働いていた「221廠」のあった金銀灘(きんぎんたん)は、今は緑豊かな牧草地。風光明媚な観光地と化した。工場跡地に「原子城」という記念館が立ち、「全国愛国主義教育のモデル基地」に指定されている。
《亜州IR株式会社》

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