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中国:水銀入りの高リスク化粧品、老舗・同仁堂の名を騙り不正販売

2014年10月20日(月) 11時38分(タイ時間)
【中国】中医薬大手の同仁堂をめぐり、悪質業者による偽造品の不正販売問題がまたしても明らかになった。

 国家食品薬品監督管理総局がこのほど化粧品を対象に行った品質調査で発覚。水銀含有量の基準値超過で不合格となった美白化粧品について、その製造者が実際には存在しない架空企業だったことが判明した。しかも、同仁堂の化粧品子会社を錯覚させるような名称を騙っていたという。北京商報などが伝えた。

 問題の企業は「北京市同仁堂化粧品有限公司」。同仁堂グループで実在する「北京同仁堂化粧品有限公司」に「市」の文字を1字加えたのみだった。登録地である北京市の食品薬品当局が調査した結果、実在しない企業であることが判明。製品のラベルに記載された企業所在地についても、住所が存在しなかった。

 これを受けて北京同仁堂集団は13日に緊急記者会見を開き、「北京市同仁堂化粧品有限公司」は自社の子会社でないと表明。水銀超過で不合格となった美白化粧品についても、「自社の製品ではない」と断言した。当局と協力しながら、今後は製造・販売元の特定を急ぐ構えという。

 同仁堂をめぐっては、数年前にも類似した問題が発生している。「広州雅蘭絲公司」と名乗る架空企業が同仁堂化粧品を不正に製造・販売していたことが発覚した。しかしこの事件は、今になっても製造元が明らかになっていない。

 「同仁堂」は17世紀から続く老舗ブランド。風邪薬の「感冒清熱顆粒」、滋養・強壮剤の「六味地黄丸」、鎮痛・解熱剤の「牛黄解毒片」を主力とする。国内中医薬シェアは2%程度だが、高い知名度を活かしてトップの座を維持している。
《亜州IR株式会社》

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