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中国が南沙諸島で埋立造成加速、実効支配を強化

2014年10月22日(水) 13時34分(タイ時間)
【中国】ベトナムとの間で領海紛争が続いている南沙諸島(スプラトリー諸島)のファイアリー・クロス礁(中国名:永暑礁)で、中国が2013年末から大規模な埋め立て工事を進めている。

 当初は満潮時に海面下0.5~1メートルに没していたものの、直近では急ピッチに土地を造成。すでに干潮時も海面上に露出するまでに埋め立てて、「永暑島」と命名した。海面上の面積は0.96平方キロの島に拡大。南沙諸島で最大面積を誇る島に変貌したという。複数の香港メディアが21日までに外電情報として伝えた。

 中国が名付けた「永暑島」は、中国本土から約1370キロメートル離れた南沙諸島の中部エリアに位地。1988年以降、中国海軍が観測所、ヘリポート、ふ頭などを整備し、実効支配に乗り出した。南沙諸島の行政、軍事センターと位置付け、中国政府はさらに面積を拡大する方針だ。他の岩礁でも、埋め立て造成工事を展開している。

 このほかベトナム、台湾と領有権を争っている西沙諸島(パラセル諸島)でも、「永興島」(ウッディー島、中国側は海南省三沙市の一部と主張)の、埋め立て、インフラ整備を急ピッチに進行中。三沙市人民政府の所在地に指定し、政府庁舎、銀行、郵便局、空港を建設している。空港に関しては、すでに滑走路の拡張工事を終えた。

 陸地面積2.5平方キロのウッディー島は、東西1850メートル、南北1160メートルの大きさ。パラセル諸島で最大、中国などが領有権を争う南海諸島でも3番目に広い。

 領有権をめぐる争いがくすぶるなか、経済力、軍事力、政治力を有する中国側が各地で埋め立て造成を強行する格好。近隣諸国・地域との緊張が一段と高まる恐れもある。
《亜州IR株式会社》


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