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中国:中小企業の経営難深刻化、“ドミノ式”にリスク連鎖へ

2014年10月28日(火) 12時53分(タイ時間)
【中国】中国各地で鉄鋼や繊維業界を中心に、中小企業の経営難が深刻化している。

 これら中小企業の資金繰り悪化について、銀行の不良債権増加、小額貸付会社などノンバンクの資金回収難、P2P融資(ソーシャルレンディング)会社の経営悪化――へと“ドミノ式”に連鎖し、金融システム全体のリスクに発展する可能性が懸念されている。中国証券報が伝えた。

 広東省の仏山市では最近、鉄鋼商社のデフォルト(債務不履行)が相次いで発生している。需要の低迷と生産の過剰を受け、資金繰りが悪化しているためだ。そうしたなか、同市では銀行業の不良債権が急増。今年8月末時点の不良債権残高は198億1100万人民元(約3460億円)に達し、不良債権比率は年初の0.85%から2.66%(↑1.81ポイント)に悪化した。仏山市のケースは“氷山の一角”で、江蘇省や浙江省の繊維業界では、生産停止や経営者自殺などが続いているという。

 中国の中小企業の間では、銀行から融資を受ける際に企業間で相互に担保を提供することがあり、これがデフォルトを連鎖させる大きな要因になっている。例えば、互いに担保を提供し合っている4社のうち3社の事業が悪化し、経営者が夜逃げした場合、残る1社にすべての債務が降りかかるためだ。

 こうした中小企業の連鎖危機が、銀行の資産の質を低下させている。中国当局の発表によると、国内金融機関の不良債権残高は14年6月末時点で6944億人民元に膨らみ、前年末比で1023億人民元も増加した。これは前年通年の増加額(992億人民元)を上回る規模だ。不良債権の増加を受け、中小企業に貸し渋りする銀行も多く、これが中小企業の資金繰りをさらに悪化させるという悪循環を生んでいる。

 銀行だけでなく、“草の根金融”を支える存在として期待されてきたP2P融資プラットフォームでも、最近では資金を回収できず、運営会社が破たんするケースが増えてきた。直近では、深センのある有名なP2P融資プラットフォームが億単位の不良債権を出し、大きな話題となっている。年末にかけて返済期限を迎える融資が増えるなか、こうしたケースは増える可能性が高い。
《亜州IR株式会社》

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