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中国:火鍋の調味料にケシの殻、飲食業界では「暗黙の了解」

2014年11月5日(水) 13時06分(タイ時間)
【中国】火鍋、麺類、ザリガニ料理など飲食店の多くで、調味料として「ケシの殻」を使うことが「暗黙の了解」となっていることが分かった。

 アヘンやモルヒネの原料となる「ケシ」の成分で客の依存性を高め、リピーターを増やすことが目的だ。もちろん「ケシの殻」を食品に添加することは、「ケシ」の栽培や取引と同様に、法律で禁じられている。政府系メディアが10月30日付で伝えた。

 各地の食品薬品監督管理局が行う抜き打ち検査によって、今年9月下旬から、陝西省、四川省、上海市などの飲食店で、「ケシ」成分が相次いで検出されている。四川省の火鍋店に勤めるベテラン料理人は、「リピーターを増やすため、小さな店ほど多くの『ケシの殻』を添加している」と証言する。

 検索サイトに「ケシの殻」の隠語である「米の殻」というキーワードを入力すると、多くのネットショップがヒットする。ネットショップでは、送料込みで1袋(500グラム)270~297人民元(約5000~5500円)、実際の調味料市場では、同200人民元(約3700円)ほどで販売されている。

 医療の専門家は、「『ケシの殻』に含まれる麻薬成分『アルカロイド』はそれほど多くない」としながら、「長期的に摂取すれば依存性はある。また、神経系統に弊害をもたらし、慢性中毒に陥る可能性がある」と解説する。

 当局は、すでに2008年、使用禁止食品添加物の一覧に「ケシの殻」を加えている。しかし「ケシの殻」は、細かく砕いてラー油や調味料に混ぜてしまえば、香りや見た目での判別が困難になる。そしてこれが、飲食業界に「暗黙の了解」を蔓延させる要因となっている。国家行政学院の胡穎廉副教授は、「このような『暗黙の了解』は、まさに我が国の食品安全システムと監督体制の欠陥を反映している。早急に全方位的な食品安全システムを確立しなければならない」と提言した。
《亜州IR株式会社》

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