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中国:北朝鮮労働者が大量に流入、2013年には9.3万人に

2014年11月16日(日) 14時14分(タイ時間)
【中国】中国本土に北朝鮮労働者が大量に流入しているようだ。その数は2010年の5万4000人から2013年に9万3000人に膨らんだ。

 年間平均伸び率は19.9%に達し、その他外国人労働者の平均伸び率(9.1%)を大幅に上回っている。複数の中国メディアが14日、韓国貿易協会北京支部の公表データを引用する形で報じた。

 今年上半期に中国国内に入国した北朝鮮国籍をもつ人の数は9万2000人。うち労働者は47.8%(約4万4000人)を占めた。同期に入国した外国人のうち労働者は全体のわずか12.5%にすぎないことから北朝鮮労働者が急増している実態が伺える。

 北朝鮮国籍の労働者が中国に押し寄せている背景には、北朝鮮政府の国策が見え隠れする。北朝鮮はこれまで外部から反体制的思想が流入するのを警戒し、労働力の輸出を制限していた。ここ数年の韓国との関係悪化や西側諸国、国連安全保障理事会による制裁を受けて、外貨獲得が困難になっている状況がある。北朝鮮政府は2012年に中国の吉林省図們市や琿春市、遼寧省丹東市など北朝鮮と国境を接する都市と労働者派遣業務に関する協議に調印。自国の労働者を中国に送り込む政策に切り替えた。北朝鮮にとって、労働者は付加価値の高い輸出商品となっているのだ。また受け入れる中国側にとってもメリットが大きい。深刻な労働者不足や労働コストの上昇に伴う企業業績の悪化を受けて、地理的、文化的(国内に多くの朝鮮族を抱える)にも近い北朝鮮から労働力を吸収することで、東北発展に向けた労働力を安定的に確保したいという思惑がある。

 一方、国内の一部では受け入れ慎重論も。北朝鮮労働者の平均月給は1500~1600人民元で、中国人労働者の平均月給(2500~3000人民元)を大幅に下回っている現状を踏まえて、中国の就業市場にマイナス影響を及ぼすとの見方が出ている。そこで中国当局も技術職以外の労働者に対するビザ発行には慎重になっているという。
《亜州IR株式会社》

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