RSS

中国の鉄鋼輸出急増に海外が反発、インドは関税引き上げ検討

2014年11月19日(水) 11時57分(タイ時間)
【中国】足もとで急増する中国の鉄鋼輸出について、国際マーケットから反発の声が挙がり始めた。

 すでに先週には、中国鉄鋼製品に対する関税引き上げに向けてインド政府が検討に入った――と伝えられている。今年に入って中国からの鉄鋼輸入量が急増していることに対応する措置という。証券日報などが17日付で伝えた。

 海外の貿易障壁にも阻まれていると指摘する。今年9月4日以降、中国の鉄鋼製品を対象に実施された反ダンピング調査は累計で9件に拡大。宝鋼、武漢鋼鉄、河北鋼鉄など大手鉄鋼メーカーがいずれも調査対象に組み込まれた。

 輸出急増の背景にあるのは、鉄鋼生産の過剰だ。供給過剰問題の解決が遅々として進まないなか、中国の鉄鋼メーカーは輸出を在庫消化の“切り札”として活用するようになった。低品質で安価な鋼材を大量に輸出する行動に、海外の同業他社は「世界マーケットの鉄鋼需給バランスを崩す」と抗議。この訴えを受けて、インドをはじめとする海外政府が中国製鋼材に対する輸入関税の引き上げを検討し始めているという。

 中国の今年の鉄鋼輸出について、業界団体の中国鉄鋼工業協会は、8000万トンを超えて過去最多を記録すると予測。全国の粗鋼生産量に占める比率は10%に拡大し、過去数年の2~3%を大きく上回ると見通している。

 国内の鉄鋼業は、業績が回復基調にある。中国鉄鋼工業協会の報告によると、重点鉄鋼企業の実現利益は、今年1~9月累計で前年同期比71%増の合算193億8200万人民元(約3430億円)に伸びた。粗鋼の生産量は高止まりしている。前年同期比で2.34%増えた。半面、粗鋼の見掛消費量(生産量+輸入量-輸出量)は9カ月で約5億6000万トン。前年同期との比較で516万トン(0.9%)減少した。
《亜州IR株式会社》

注目ニュース

【中国】江蘇省無錫市を拠点とする中堅鉄鋼メーカーが生産停止に追い込まれつつある。

【中国】中国で鋼材価格の下落が止まらない。足元の価格は500グラム当たりわずか1.45人民元と、白菜の5人民元をも下回る低水準で推移している。

【中国】鉄鋼業から融資を引き揚げる動きが中国の銀行間で出始めた。

【中国】在庫圧力が高まる中国の鉄鋼業界で、企業に暴走感がみられ始めている。

特集



新着PR情報