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中国:現代自が“隠れリコール”、排ガス超過の罰則回避狙い

2014年11月20日(木) 12時03分(タイ時間)
【中国】排ガス基準の超過で韓国の現代自動車(ヒュンダイ・モーター:005380/KS)が北京市政府から罰金を命じられた問題で、事態の発覚を免れようと事前に問題車種のリコール(無償回収・修理)を非公開で進めていた事実が明るみになった。

 同社を巡っては今月4日、燃費性能の誇大表示問題で米当局からも罰金を言い渡されたばかり。消費者の信用不安を招く事態に陥っている。18日付北京商報が伝えた。

 北京市政府から問題が指摘されたのは、新型「サンタフェ」3000ccモデルの輸入車。排ガス量が基準を超えていたと判断し、北京市の環境保護局は今月1日、これまでの中国での販売収入1351万231人民元(約2億3700万円)の没収と、その10%に相当する罰金を現代自に命じた。自動車排ガスの問題でメーカーが罰則を受けるのは中国で初めて。

 しかし、これ以前にメールや電話などを通じ、同社が「サンタフェ」のオーナーにリコールを何度も通知していたことがこのほど発覚した。

 連絡が来たというあるオーナーは、販売代理店での点検と修理、インジェクション・ノズル(燃料噴射口)の無償交換を知らせる電話を現代自から受けたという。同車種は6気筒エンジン。インジェクション・ノズルは1個当たり700人民元近くする。このため「6本すべてを交換すれば、メーカーにとっては少なくない費用だ」と破格待遇に喜んだ。しかし、その後に同社の罰則報道が流れ、「当局の排ガス検査を通過するために行った秘密裏の緊急対応だった」と悟ったという。

 これについて自動車専門家は、「自動車リコール制度は消費者から広く受け入れられるようになったものの、不具合がみつかった際にメーカーがそれを明確に説明せずに、リコールを行うケースが散見される。これは消費者の知る権利を侵害する行為だ」と断罪。「排ガス検査に対応した今回の姑息な部品交換は、消費者に対するメーカーの無責任な行為を如実に反映したものだ」と非難した。
《亜州IR株式会社》


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