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中国:電動自転車市場に陰り、今年は初のマイナス成長へ

2014年11月21日(金) 11時28分(タイ時間)
【中国】過去数年にわたって毎年2ケタ台の高成長を続けてきた中国電動自転車マーケットに陰りが見え始めた。

 単月の生産台数は、今年4月からマイナス成長に転落。今年通年の生産・販売台数はそろって初のマイナス成長に転じると悲観されるようになった。需要の停滞に加えて、電動自転車が絡む事故が増加傾向にあるなか、各地方政府の間で規制強化の動きが広がっていることなどが逆風という。毎日経済新聞が19日付で伝えた。

 電動自転車の国内生産台数は、これまで2ケタの伸びを持続。46%の高速成長を記録する年もあった。しかしその様相は今年に入って一転。4月以降、前年同月比でマイナス成長に陥っている。減少幅は7月が2.2%、8月が2.5%などと徐々に拡大。1~8月の累計でも2.5%落ち込んだ。市場が縮小傾向にある中で、電動自転車を専門に扱う販売店の数は大きく減少。電動自転車業界の風向計ともいわれる「低速自動車展示販売会」では、オート三輪やオート四輪の展示スペースが急拡大し、電動自転車が会場を独占していたこれまでの様相を一変させた。

 この現状について中国自転車協会の馬中超・理事長は、3つの要因を指摘する。1つ目に、企業参入の敷居が低いオート三輪やオート四輪からの巻き返しを受ける形で、農村市場のシェアを奪われつつある点。2つ目に、電動自転車保有台数が2億台に迫る中で、低品質・低価格な同質化競争では新たな需要を掘り起こせなくなっている点。3つ目に、海外市場開拓のペースが遅く、国内市場の縮小分を輸出成長で補えない点――を挙げている。

 電動自転車に対する規制強化の動きも打撃。広東省広州市、湖北省武漢市、北京市などの都市が電動自転車の走行規制や禁止、罰則強化などを検討、または実施している。電動自転車の絡む事故が近年増勢にあるため。さらに、部品性能や安全性に関して明確な規定を設けた電動自転車の新国家基準の発表は近い――との見方もある。

 こうした中で次世代の電動自転車として期待されているのがリチウムイオン電池搭載車だ。従来の鉛酸蓄電池車に比べて車体が軽く、電池の寿命も長い。実際、ここ2年間で電動自転車市場全体に占めるリチウムイオン電池車の比率は拡大。足元で9.2%と、前年末の6.4%から2.8ポイント上昇した。

 「中国電動自転車業界のリーディングカンパニー」と目される山東比徳文電動車公司も経営戦略を練り直した1社。電池メーカーの超威電池と共同でリチウムイオン電池車分野へ参入すると発表した。
《亜州IR株式会社》


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